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【海外発!Breaking News】背後に炎と煙が迫る中、寝間着姿でドアを叩き続けた勇敢な女性 隣人一家の命を救う(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年1月7日 5時45分

アメリカのある民家で今月1日に火災が発生した。家や車は燃えてしまったが、隣人の迅速な対応により住んでいた一家6人全員が助かった。炎が上がり煙が充満する中、寝ていた住民が起きるまで玄関ドアを叩き続けた勇敢な隣人女性の行動に称賛の声があがっていることを『FOX 10 Phoenix』などが伝えている。

米アリゾナ州エイボンデールの民家で今月1日午前、火災が発生した。その家にはニコル・サルガードさん(Nicole Salgado)と夫のデイヴィッドさん(David)、そして4人の子ども達が住んでいた。ニコルさんは当時のことについて「私は夫と4人の子ども達とぐっすり眠っていたので、火災には全く気付きませんでした」と振り返っている。

この火事にいち早く気付いたのは、隣に住むカロライン・パリッシュさん(Carolyn Palisch)だった。カロラインさんはすぐにニコルさんらの家に向かうと玄関のドアを激しくノックし、何度も「起きて!」と叫び続けた。

インターホンに設置されたカメラが、カロラインさんの勇気ある行動を捉えていた。ガウンを着たままのカロラインさんが腕を振り上げ必死に玄関を叩き、同時にインターホンを鳴らす様子が映っている。後ろには壁際から炎がちらつき、煙が充満し始めており、緊迫した状況が確認できる。ニコルさんは「警察がやってきたのかと思うような玄関を叩く音で目が覚めました」とこの時のことを話した。

そして玄関に現れたニコルさんにカロラインさんが「あなたの家が燃えているわよ。今すぐ家から出なさい。早く!」と伝えると、一緒に中に入って子ども達を連れ出すのを手伝った。その後もカロラインさんは「大丈夫よ。私の家に行きましょう」と終始冷静に振舞っていた。

急いで外へ避難すると、その後すぐに天井が崩れてきたという。ニコルさんは「消防隊に、『あの時すぐに避難していなければ助からなかった』と言われました。火事で全部失ってしまったけど、生きていてよかったですし、私達の命を救ってくれた天使(カロラインさん)に感謝の気持ちでいっぱいです」と述べている。



ニコルさん一家を救ったカロラインさんは、『FOX 10 Phoenix』のインタビューに「煙の臭いと煙自体も少し見えました。何事かと思って外に出るとガレージから炎が見えたので、すぐにニコルさんの家の玄関に行ってドアを叩きました。中に何人子どもがいるのか分かりませんでしたが、とにかく一家を起こそうとドアを叩いたんです。子ども達を怖がらせたくなかったので『火事だ』という言葉は使いませんでした」と答えており、一刻を争う事態の中でも子ども達に配慮した行動をとっていた。

ニコルさんが今回の件をTikTokで報告すると、ユーザーから「後ろに火の手が迫っているのに、ためらいもせず玄関に駆け込んでドアを叩いているのを見た? 彼女はすごいね」「鳥肌が立ったよ。この女性はヒーローだね。感動したよ」とカロラインさんの行動に称賛のコメントが相次いだ。

また投稿には「デイヴィッドさんが避難する姿が映っていない」と心配する声も多数寄せられた。ニコルさんは後日TikTokで「夫はペットの救出にあたっており、その後すぐに避難しました。動画の最後に私が家に戻る姿が確認できると思うのですが、これは夫を手伝いに戻ったんです。私達は2匹の犬とフトアゴヒゲトカゲを飼っていて、この子達も避難させることができました」と明かしている。

報道によると火元は屋根裏とされているが、火災の原因については明らかにされていないという。

ニコルさん一家は新しい家と最低限の生活費のために、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」にアカウントを設置した。5万ドル(約510万円)を目標金額に設定しており、今月7日の時点で34,000ドル(約350万円)が集まっている。

ニコルさんは「私達に手を差し伸べ、シェア、寄付をしてくださった皆さんに感謝します。今回の火災にショックを受けて悲しみに暮れていますが、次のステップに向け動き出しています」と前向きにコメントしている。



画像は『FOX 10 Phoenix 2021年1月5日付「Ring Doorbell captures neighbor rescuing family from house fire」』『LADbible 2021年1月4日付「Hero Neighbour Saves Couple And Four Kids From House Fire」(Credit: Facebook/Nicole Salgado)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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