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【海外発!Breaking News】「夢の狩猟場」で子連れトロフィーハンティング 360万円超の獲物も「残酷すぎる」「金持ちの娯楽」と非難殺到(米)

TechinsightJapan 2021年2月2日 21時0分

娯楽のために獲物を仕留めて、剥製や毛皮をトロフィー(戦利品)として持ち帰る“トロフィーハンティング”は善か悪か…。米テキサス州の18000エーカー(約73平方キロメートル)の広大な土地に、家族で楽しめるトロフィーハンティングの娯楽施設があるという。『The Sun』『Daily Star』などが伝えている。

米テキサス州南部ユバルディにある「オックス・ランチ(Ox Ranch)」は、ブレット・オクスリーさん(Brett Oxley、38)が2013年に「夢の狩猟場」としてオープンした娯楽施設だ。広大な敷地内には湖や小川、家族がくつろぐことができるキャビンのほか、屋外のウェディング施設やパーティ会場なども設けられており、ハンティングのほかにも子供たちが楽しめる様々なアクティビティが用意されている。

オックス・ランチは「ターゲットになる動物は60種類にものぼる。弓、ライフル、ピストル、サファリスタイルまで好みのやり方で、あなたが望む動物を射止めることが可能である」と謳っており、SNSには仕留めた動物を前に笑顔を浮かべる家族連れやハンター仲間らなどの写真が、次のようなコメントとともに投稿されている。

「アフリカやニュージーランドに行くよりも、ここだね。近くて楽しめる。また来るよ。」
「素晴らしい経験をさせてもらった。興奮したね。」
「敷地内にはエキゾチックな動物がたくさんいる。最高さ。」
「家族みんなで楽しめた。仕留めた七面鳥は美味かったよ。」



ただトロフィーハンティングは決して安くはない。オックス・ランチでは2泊3日の宿泊と食事代を含めたハンティングのパッケージ料金が一人最低1000ドル(約104000円)で、動物を仕留めたり怪我をさせるとトロフィー代が加算される。

同施設での最も高額なトロフィーは大きな角を持つボンゴ(大形のレイヨウ)で、35000ドル(約367万円)にもなる。このほかにもエルク(約90万円~367万円)、カンガルー(約73万円)、ホワイトバッファロー(約132万円)、シマウマ(約58万円)、バーバリーシープ(約47万円)からエミュー(約10万円)まで様々な動物がリストアップされており、最近は海外からの客も増えているという。



ブレットさんは「非難されるのは承知の上」と前置きしたうえで、SNSにトロフィーハンティングについての熱い思いをこう綴っている。

「我々が提供するのはアメリカ一の娯楽施設。トロフィーハンティングは持続可能で、私たちは野生の動物たちを広大な自然の中で繁殖させ保護している。動物園に比べて、オックス・ランチの動物たちは伸び伸びと生活しており、いかに幸せなのかがわかる。トロフィーハンティングを悪という者たちは、現状が見えていないだけだ。施設を訪れる人は確実に増えている。それだけ需要があるということだ。」



しかしながら、これには「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」のアシュリー・バーン氏(Ashley Byrne)が「トロフィーハンティングのどこが動物保護なのか。これはただのビジネスに過ぎない」と猛反発。このニュースを取り上げたメディアには怒りの声が次々とあがった。

「トロフィーハンティングは即刻、やめさせるべき。金持ちの娯楽だろう。」
「人間に餌を与えられている動物を狙って何が楽しいのか。」
「人間にハンティングをさせるために、動物を繁殖しているだけだろう。」
「家族でトロフィーハンティングはさすがに行き過ぎだろう。生きるために動物を狩るのとはわけが違う。子供たちは親の背中を見て育つ。全く理解できないね。」
「残酷すぎる。トロフィーハンティングが地域の活性化に一役買っているなんて全くの嘘。潤っているのはほんのひと握りのモンスターたちだけだ。」

画像は『Ox Hunting Ranch 2020年11月10日付Facebook、2020年12月29日付Facebook、2021年1月7日付Facebook、2020年11月13日付Facebook、2020年7月15日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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