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【エンタがビタミン♪】たけし「淳は何やってんだ」松本人志「俺もずれてる」 森会長発言へのコメントで見せた“お笑い芸人”の意地

TechinsightJapan 2021年2月7日 20時0分

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長による不適切発言をめぐって各テレビ番組でコメンテーターが厳しく批判するなか、ビートたけしや松本人志がお笑い芸人の視点でコメントする一幕があった。たけしが聖火ランナーを辞退した田村淳(ロンドンブーツ1号2号)をいじって周囲を慌てさせれば、松本からは森会長の女性蔑視発言に対して「実は俺もずれてる」という本音を炎上覚悟で話そうとする苦心がうかがわれた。

森喜朗会長は東京五輪開催について「私たちはコロナがどういう形であろうと必ずやる」と強い意志を示し、聖火ランナーに関して「人気タレントは人が集まらないところで走ったらいい。誰かが田んぼで走ったら一番いいんじゃないかと言っていた」などと発言。さらには「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と話して女性蔑視だと非難を浴びた。ちなみに聖火ランナーを辞退した田村淳は、森会長の「田んぼを走れ」という発言よりも「何が何でもやると強引に五輪をやって、誰が幸せになるんだろうと感じた」ことが辞退した大きな理由だと語っている。

2月6日放送の『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)でその話題を取り上げると、メインキャスターのビートたけしは田村淳に対して「ロンドンブーツも田んぼの中を走ればいいじゃないか! 何やってんだあいつ!」とツッコんだ。聖火ランナーとして田んぼを走り、ずっこけて聖火が消えたらこれほどおもしろいことはない、「またとないチャンスではないか」というわけだ。さらに森会長の女性蔑視発言について「森さんも『女も男もまぬけがしゃべると長くなる』って言えばそれまでのこと」「会議で話をうまくまとめられない者がしゃべると長くなるもので、対象を女性に限定するからいけない」と持論を述べた。

報道・情報番組という性質上、安住紳一郎アナウンサーやゲストコメンテーターは「芸人としてですね」、「お笑いとしてね」とフォローするのがやっとで、たけしのトークがそれから広がることはなかった。一方、7日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、メインコメンテーターの松本人志と司会の東野幸治が森会長発言についてのコメントでどのように番組のカラーを打ち出そうかと四苦八苦して周囲を和ませた。

森会長の女性蔑視発言に「俺もずれていると思う」と一部共感した松本人志。「あの場面であの発言はNGだ」と理解したうえで「そこまでピンと来てない自分のずれも分かっている」と胸のうちを明かし、「お前もそうやろ」と東野幸治に振ったところ「そうです」とうなずいた。さらに松本は「中途半端にウケを狙って滑った時に炎上する」と自身の経験を振り返って「森さんもそのパターンかな」とお笑いにたとえ、「田んぼの話なんか何もおもろない」といじりたおした。それにはゲストのバカリズムが「あれは(笑いを)取りに行ってますね」とリアクションしており、国際政治学者・三浦瑠麗氏も目の前で芸人たちがトークをおもしろくしようと苦心する姿を微笑んで見守るしかなかった。



その三浦瑠麗氏は、森会長が「女性は競争意識が強い。誰か一人発言すると自分も言わないといけないと思うものだ」と話したことを「それは違う」と否定した。男性社会とも言える会議の実態は「女性がなかなか入っていきにくいので、誰か女性が手を挙げると他の女性も『私も発言していいんだ』と発言しやすくなる」と三浦氏。女性たちが一生懸命に頑張ってようやく発言できる機会を作ってきたところに「発展段階を止めて逆行させるようなことを言ったのが一番の罪」だと訴えた。

ちなみに両番組とも視聴者からTwitter上で様々な反響を呼んでいるが、「やっぱすげー、北野、いや、ビートたけし。指摘の的確さと面白さ、最高!」、「笑った たけしなら女性だけに限定せずに笑いに変えるはず」という好意的な意見も少なくない。『ワイドナショー』には「森会長の発言の件、他と違う視点の意見が聞けてただ批判する番組よりは面白い」、「森会長にしっかりツッコミ出来る奴は、周りに居なかったんかい!!」、「森会長の失言話題 三浦瑠璃さん薄笑いが微笑ましい」といった声が見受けられた。

画像2、3枚目は『三浦瑠麗 Lully MIURA 2021年1月30日付Instagram「朝生終わったー。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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