【エンタがビタミン♪】バカリズム、SNSに押し寄せる吉本芸人にうんざり「Clubhouseでさえテレビと同じにしようとする」

音声版SNSと注目されているアプリ・Clubhouse（クラブハウス）を活用する芸能人が増えており、お笑い芸人のバカリズムもアプリを手に入れてどう楽しもうかと期待していた。ところが急激に広がりはじめたため「思っている感じと違ってきた」という。バカリズムがそれほど落胆したのには、どうも吉本芸人の影響があるらしい。一方で吉本芸人の大御所、松本人志はまだアプリをダウンロードしていないものの、Clubhouseを知るほどに興味津々のようだ。

2月7日放送の『ワイドナショー』（フジテレビ系）でITジャーナリスト・三上洋氏が解説しながらClubhouseを実演した。司会の東野幸治やゲストのヒロミはアプリをダウンロードしてはいるが、おしゃべりに参加するでもなく誰かが会話するのを聴いているだけで、メインキャスターの松本人志に至ってはまだClubhouseがよく分からない状況だ。そんななかコメントを求められたバカリズムは「中学生の頃にラジオを聴いていた、あの感覚なのかな」とイメージしていた。

当時と違って、今ではラジオ番組の「ちょっとした発言が切り取られてニュースになる」と言うバカリズム。しかしClubhouseは招待制で録音を禁止していることもあり、「そうした心配をせずにラジオ感覚で楽しめそうだ」と期待していたが、テレビ番組でこぞって取り上げ出したので「ああ、またつまんなくなるな」と予感したそうだ。

そんなバカリズムが懸念しているのは、吉本芸人の動向らしい。Twitterやインスタグラムがそうだったように吉本芸人たちが怒涛の如く押し寄せてClubhouseに参入するのでげんなりしてしまい、その勢いに「吉本って誰もかれもがやり出して、テレビと同じにしようとしちゃう」と不安を募らせていた。バカリズムとしてはClubhouseを中学生時代のラジオのように「もっとこっそりやって、こっそり聴いて」楽しみたかったのだろう。

マセキ芸能社に所属するバカリズムにとって吉本興業の気風はなじまないのかもしれないが、実はワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビ・アンガールズの田中卓志もかつて吉本芸人への不満を訴えたことがある。2019年10月16日にラジオ番組『アッパレやってまーす！』（MBSラジオ）で、本来は事務所がアンガ田中を“キモかわいい”イメージで売り出すつもりだったのに藤本敏史（FUJIWARA）や河本準一（次長課長）ら吉本芸人が「気持ち悪い」といじったため“キモかわいい”のイメージが崩れてしまったという。田中は「こっちのプロデュースを全て台無しにして…」と不満をぶちまけており、事務所絡みで根に持っているようだ。

しかも2週後の放送では、あるダンス企画でとろサーモン・久保田かずのぶのやる気の無さと態度に堪りかねて怒ったことを明かしていた。久保田が不真面目なことから場の雰囲気が悪くなったのにもかかわらず、反省するどころか「笑いを自分が全部持っていってやろう」という態度を続けたため田中が「ふざけんな！」と説教したそうだ。アンガ田中はその出来事から「そもそも吉本と自分たちワタナベエンターテインメントは芸人としての気質が違う」と痛感したという。

ちなみに松本人志は『ワイドナショー』でClubhouseについて解説と実演を見ながら「やっと分かってきた」と興味を示しており、Clubhouseの創業者が将来的に「話し手にお金が入る仕組み」を検討していると聞いて「なるほど」と唸っていた。番組のエンディングで松本が「お金になると聞いて、ちょっとやってみようかなと考えだした」というので、東野幸治はTOKYO FM系で放送されたラジオ番組『松本人志の放送室』（2009年3月終了）のようなこともできるのではないかとClubhouseの可能性に期待していた。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）