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【海外発!Breaking News】体調を崩した数日後に亡くなった少女、病室に残した「マイルール」が人々の心を揺さぶる(米)

TechinsightJapan 2021年2月14日 5時0分

アメリカで1年前、自己免疫疾患により突然この世を去った8歳の少女がいた。少女は生前病室で自分の部屋のルールとして、4つの言葉を残していた。それは彼女の両親の心を癒し、亡くなった後も人々の心を揺さぶることとなった。『Good Morning America』『ABC News Radio』などが伝えている。

米ジョージア州にある児童専門医療機関「チルドレンズ・ヘルスケア・オブ・アトランタ(Children’s Healthcare of Atlanta)」のFacebookに投稿された写真が、人々の関心を集めている。

1月31日に投稿された写真には、1年ほど前に8歳で亡くなったエリー・プルイットちゃん(Ellie Pruitt)の姿があった。

2020年1月28日のこと、エリーちゃんは学校で突然体調を崩してチルドレンズ・ヘルスケア・オブ・アトランタに入院することとなった。検査の結果、エリーちゃんは自己免疫疾患の「全身性エリテマトーデス」と診断された。

翌日にエリーちゃんは輸血を受けることとなったが、心停止に陥ってしまった。かろうじて命は取りとめたものの、同年2月6日に息を引き取ってしまった。

エリーちゃんの母親ヘザーさん(Heathe)は「エリーはとても頭が良く、みんなに対して親切で、誰とでも仲良く接していました」と振り返っており、父親チャックさん(Chuck)も「私たちは今もエリーのすべてが恋しくてたまらないんです」と明かした。

ヘザーさんとチャックさんはエリーちゃんが亡くなった後、悲しみに暮れながらも娘の病室を片付けていたが、2人は病室のドアにメモが貼られていることに気づいた。そこには次のように書かれてあった。

「私の部屋のルール」
「1.楽しみましょう」
「2.喧嘩はやめましょう」
「3.押したり突き飛ばしたり叩くのはやめましょう」
「4.どんな時も愛しましょう」

それはエリーちゃんが生前に病室で書いたもので、彼女の人生訓ともいえる4か条だった。後日、ヘザーさんとチャックさんが通うウッドストック教会の信徒らがこのことを知り、エリーちゃんの写真の裏にこの人生訓を記したカードを作って、地元住民の手に渡ることとなった。

エリーちゃんの人生訓は多くの共感を集め、学校や地元企業、その他ファストフード店の看板と一緒に掲げられるなど多くの人の目に触れる場所に現れた。この地元の人たちの行動が、エリーちゃんを亡くしたチャックさんとヘザーさんの悲しみを幾分和らげたとのことだ。

そしてエリーちゃんの死から1年経った今、チルドレンズ・ヘルスケア・オブ・アトランタのFacebookには次のように綴られていた。

「誰もが当たり前だと思っている小さなことがとても大切なことだということを、私たちの施設にいる子供たちは外の子供たちと一緒になってお互いに影響しあってきました。そんな中で1年前、当時8歳のエリーちゃんが自己免疫疾患との闘いの末に天使になって旅立ってしまいました。」

「その後、彼女の両親は病室で“部屋のルール”を見つけたのです。生前のエリーちゃんの前向きで明るい姿は私たちみんなが、いつも互いに親切であるようにと思い起こさせてくれます。バレンタインデーの愛ある2月に向けて、私たちは地域社会にちょっとしたチャレンジを発信したいと思います。」

「どうか誰かに自分の優しさを与えてください。見知らぬ人のためにドアを開けてあげたり、昔の友人に声をかけたり、あるいは近所の人にちょっとした親切をするだけでもいいんです。どうか私たちと一緒に、親切によって人々が再び繋がるチャレンジに参加してください。」

チルドレンズ・ヘルスケア・オブ・アトランタでは現在、エリーちゃんの人生訓のうち「楽しみましょう」「どんな時も愛しましょう」をもとに、地元の人たちに対して「親切のチャレンジ」を呼びかけている。

画像は『Children’s Healthcare of Atlanta 2021年1月31日付Facebook「Atlanta, this one’s for you: The kids in our halls have long inspired each other―as well as those outside our hospital walls―to cherish the little things many of us often take for granted.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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