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【海外発!Breaking News】怪我をした野良犬、「診察して!」と言わんばかりに動物病院に現る(ブラジル)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年3月12日 21時0分

ブラジルの動物クリニックに今月初旬、1頭の野良犬がふらりとやってきた。犬は足に怪我をしており、まるで診察をお願いするかのように入り口に座り込んだという。『G1』『Metro』などが伝えている。

ブラジル北東部ジュアゼイロ・ド・ノルテの動物クリニックに今月6日、1頭の黒い犬が足を引きずってやってきた。中型のその犬は足に怪我をしており、開け放しになっていた入り口で辺りを見回すと尻尾を振り、静かに中に入ってきた。

その様子は動画に捉えられており、犬はカウンターにいた2人のスタッフを見つめると、左前足を投げ出すようにしてその場に座りこんだ。



この時カウンター越しに座っていたのは獣医のディジー・シルヴァさん(Dayse Silva)で、飼い主を伴わずにやってきた患者に気付いて近づいた。

ディジーさんは「その犬はしばらくの間、すぐ外の木の下にいたようですが、クリニックに入ってきたので驚きました。よく見ると足には釘が刺さっており、まるで『診察してくれよ』と言わんばかりでした。また陰茎付近から出血しているのが分かりました」と当時を振り返り、こう続けた。

「治療が必要と判断し、奥の部屋で詳しい検査をしたところ、思ったよりも深刻な状態であることが分かりました。その犬は陰茎部に感染性の腫瘍があり、化学療法などの治療が必要でした。可移植性性器腫瘍(CTVT)といって野良犬にはよくあることですが、最低でも30日間はクリニックで預かることに決めました。」

実はディジーさん、野良犬のために病院の外に頻繁に水や餌を置いているそうで、地元ニュースの取材に次のように語った。

「あの犬は多分、クリニックにいる他の動物の臭いにつられてやってきたのではないかと思います。きっと仲間を探していたのでしょうね。」

「うちのクリニックでは怪我をした野良犬を救うことは珍しくありません。動物を救うことができるのですから、私は喜んで治療します。それにあの犬が回復したら、引き取ってくれる飼い主を探そうと思っているのですよ。」

ちなみに昨年5月にはトルコで、母ネコが病気の我が子を人間の病院へ運び、獣医の診察を受けて元気に回復した。またタイでは昨年7月、6時間も迷子になっていた子犬が馴染みの動物病院に助けを求め、飼い主と喜びの再会をしていた。



画像は『G1 2021年3月9日付「Cão ferido entra sozinho em clínica veterinária e recebe tratamento no interior do Ceará; vídeo」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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