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【海外発!Breaking News】完成間近 4年の歳月をかけてランボルギーニを自作する青年(南ア)

TechinsightJapan 2021年3月14日 4時0分

ランボルギーニは南アフリカで、新車で購入すると500万ランド(約3600万円)ほどで中古でも一般人には手の届かない高級車だ。しかし誰もが無理だと諦めそうなこの高級車に挑んだ青年がいた。『News24』などのメディアが伝えている。

南アフリカのリンポポ州のある村に住む現在21歳のムクンディ・マロフェレさん(Mukundi Malovhele)は「自分で作ることができるなら、お金を貯めるまで待っていられないよ」と、自作のランボルギーニに着手した。

必要なのは捨てられた金属片、古い車の部品と創作アイデアだけ。まずはランボルギーニの写真やインターネット、YouTubeなどを見て車体のデザインを作った。そして近所の人に声をかけ、いらない金属片などの提供を求めた。車の土台の部分は声をかけて集まった金属片を使い、ハンマーや溶接で作り上げた。この土台製作だけでおよそ1年かかっている。

そして車のボンネット、ドアなどの部品を根気よく集めていった。彼の努力により形は車らしくなってきたが、見た目はサビだらけの到底動きそうにない車だ。そこでムクンディさんは、車の外装に必要な亜鉛シートを集め始めた。車体を滑らかにするために父親はグラインダーを購入してくれ、兄弟は溶接機器を貸してくれた。昨年はロックダウンに突入したことで部品がなかなか手に入らず作業が一時中断したが、ロックダウンが緩和されると作業を再開。クワッドバイクのタイヤや古いハンドルなどが手に入り、いよいよ車らしくなってきた。ここまで4年の歳月がかかった。

ムクンディさんは6人兄弟の末っ子でかわいがられて育ってきたが「親は何事も真剣に取り合ってくれなかった」そうで、自ら車を作ると宣言した時も「あ、そう」というあっさりとした反応だった。両親はスイカとトマトを栽培しているが、ムクンディさんは勉強の合間に農家の手伝いをし、その手間賃で部品を購入していった。最初は相手にしていなかった家族もムクンディさんの本気度が伝わると、次第に協力してくれるようになったという。近所の人たちもハンドメイドのスーパーカーが形になるにつれ、完成を待ち望むようになった。今ではムクンディさんの車は村の注目の的で、さらにソーシャルメディア効果で多くの人が彼のランボルギーニを見に来るほどになった。

多くの人の協力で立派なスポーツカーらしくなったが、実は一番大事なエンジンがない。さらにシートのクッションやフロントガラスも必要だが、ムクンディさんは自作の車を運転するという夢を決して諦めない。先日は自転車を売ったので、そのお金でまた部品を買うそうだ。彼は将来について「今まで見たこともない車を作ること。自分のブランドでたくさんのスポーツカーをデザインしたい」と語っている。

画像は『News24 2021年3月10日付「Meet the 21-year-old Limpopo man who spent 4 years building his own Lamborghini from scratch」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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