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【海外発!Breaking News】20年前に行方不明になった猫が見つかる 最期は飼い主の愛情を受けて天国へ(英)

TechinsightJapan 2021年3月22日 22時50分

このほどイギリスで20年間行方不明だった猫が見つかり、飼い主と奇跡の再会を果たした。発見された猫は瀕死の状態だったが、最期の時間を愛する飼い主のそばで穏やかに過ごしたという。『BBC』『Metro』などが伝えている。

英チェシャー州ナントウィッチに住むクリスティンさん(Christine、59)宅から2歳の飼い猫“フィービー(Phoebe)”が姿を消したのは、2001年ことだった。

クリスティンさんは隣近所を訪ね回ったり、チラシを掲示したりとあの手この手でフィービーの姿を追ったが、有力な手掛かりは得られず「フィービーが戻ってくることはもうないのだろう」と諦めるしかなかった。

そんなクリスティンさんのもとに今月5日、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)から驚きの一報が届いた。

なんと20年間行方不明だったフィービーが、自宅から11kmほど離れた同州ブリッジメアの野原にて保護されたというのである。

濡れて冷え切った身体でかなり衰弱していたというフィービーは、発見者の女性によって英国王立動物虐待防止協会のステープリーグランジ動物センターに運ばれた。

同センターがフィービーに埋め込まれていたマイクロチップを確認すると、飼い主のクリスティンさんのもとから20年間も行方不明だったことに加え、この猫は同センターから里子に出されていたこと、そして22歳というかなりの高齢であることなど驚きの事実が明らかとなった。

フィービーが見つかったという連絡を受けたクリスティンさんは、当時の心境をこのように語っている。

「獣医はフィービーが20年間を野良猫として生きていたとは考えられないと言います。」

「フィービーはいつも家の近くで過ごし、遠くに足を運ぶことはありませんでした。私たちはフィービーが何者かにさらわれた後にペットとして飼われ、どういうわけか迷子になってしまったのではないかと考えています。」

「フィービーがいなくなった時にあれほど捜しても全く見つからなかったんです。RSPCAからの電話でフィービーが見つかったと聞き、本当にビックリしました。」

この20年越しの奇跡の再会には、同センターでマネージャーを務めるリー・スチュワートさん(Lee Stewart)も「数年ほど行方不明になった猫と飼い主と再会させたことはありますが、20年も行方不明だった猫なんて初めてのケースです」と非常に驚いたという。

こうしてクリスティンさんのもとに帰ってきたフィービーだったが、脳腫瘍を患って発作を起こしており、診察した獣医は「フィービーにとって最良の方法は安らかに死なせてあげることだろう」と安楽死を勧めた。

その後、フィービーは2日間、クリスティンさんからたっぷりの愛情を受けて安らかに息を引き取ったそうだ。

クリスティンさんはフィービーとの再会から別れについてこう振り返っている。

「フィービーが私たちのもとを離れてから、世話をしていた人が見つかるといいのですが。フィービーがどのように過ごしてきたのかを尋ねてみたいのです。」

「発見されたばかりのフィービーを再び手放すのは大変つらいことでした。でもフィービーと最期に少しでも一緒に過ごせて良かったのかもしれません。」

「(フィービーが見つかり、お別れをしたことは)私たちにとっても区切りとなりました。フィービーがこんなにも長生きしてくれたことを嬉しく思っています。きっと面倒を見てくれていた人たちに大事にされていたのでしょう。」

猫の一般的な平均寿命は12歳から16歳と言われており、22歳だったフィービーはかなりの長寿猫だった。なおRSPCAは「これこそが、ペットにマイクロチップをつけることがいかに大切なのかが分かる事例です」と述べている。

画像は『Metro 2021年3月11日付「Cat missing for 20 years reunited with owner for last two days of its life」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

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