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【海外発!Breaking News】マイクロブタのはずが100キロ以上の巨体に成長 暖炉の前に寝そべり悠々自適な生活(スコットランド)

TechinsightJapan 2021年3月17日 21時0分

マイクロブタは大きくても40キロほどで、そのサイズからペット用として人気の豚だ。しかしスコットランドの一家がマイクロブタを購入したところ100キロ以上に成長し手に負えなくなり、動物保護団体が引き取った。この豚は他の豚たちが外の飼育小屋で生活しているのに対し、室内で悠々と暮らしているという。『Glasgow Times』などが伝えた。

現在3歳半となった“フランシスコ(Francisco)”はポットベリー・ピッグという種類のベトナム原産の豚で、約3年で100キロ超えになる大型種だ。

そんなフランシスコが小さな子豚だった頃、ペットショップにてマイクロブタとして販売されていた。マイクロブタは成長しても体重が40キロほどで、そのサイズから海外では“ティーカップピッグ”とも呼ばれている。

小さいフランシスコの姿に心を奪われた15歳の少女は両親を説得し、ペットとして自宅でフランシスコを飼育し始めた。そこまで大きくはならないと思っていた一家だったが、フランシスコは予想に反してどんどん大きくなっていった。

生後3か月の頃には一家の手に負えないほどの巨体に成長してしまい、困り果てた一家はスコットランド、サウス・ラナークシャーのカールークにある動物保護活動を行う団体「Tribe Animal Sanctuary Scotland TASS」に連れていき、引き取ってもらった。

同団体の創設者モラグ・サングスターさん(Morag Sangster)と夫のジョン・ライアンさん(John Ryan)は、100匹の動物たちとともにフランシスコを自宅で保護している。

モラグさんによると、マイクロブタは人気種で販売すると700ポンド(約10万円)の利益があるために詐欺が横行しているそうだ。その結果、マイクロブタと偽って販売された大型の豚が4頭もモラグさんの元にいる。

フランシスコは3年前の雪の降る日にモラグさんの元へやってきて、現在は体重127キロ、体長は1.2メートルにまで成長した。モラグさんたちは庭に飼育小屋を設置しており、動物たちは基本的にそこで生活している。しかしフランシスコは前の飼い主が室内で飼育していたので外で過ごすことを嫌がり、現在も自然と家の中にいるようになったという。



「フランシスコは上の階や、キッチンで時間を過ごすのが好きみたいです。外に出たい時は窓から自由に出入りできるようにしています。豚は犬よりも賢い動物なので、トレーニングも簡単です。それに加えてキレイ好きなので、フランシスコは絶対に家の中でトイレをすることはありません。寒い日には暖炉の前でソファに座る私の足元に寝そべって寛いでいますよ。」



フランシスコとの楽しそうな生活を語るモラグさんだが、室内飼いすることのデメリットも次のように明かした。

「フランシスコは物を噛んだり引っかいたりすることが好きなので、家具を傷付けられたくない人には向いていないでしょうね。」

またフランシスコはお喋りでよく鳴くそうで、それも前の飼い主がフランシスコを手放す原因の1つだったという。それでもフランシスコは室内飼いされている4匹の犬と仲良く過ごしていると言い、布団の上で一緒に寝ることもあるそうだ。

モラグさんはマイクロブタの販売詐欺の問題点について、次のように述べている。

「実は“マイクロブタ”という種の豚はいないのです。なので“マイクロブタ”と銘打って普通の子豚を販売する業者に騙されないようにしてください。豚は再販されるような市場は無く、ほとんどが屠殺場に送られてしまいます。これは重大な動物福祉の問題です。」

「子豚を販売するのにルールは一切ないのです。子豚は可愛らしいので人気ですが、最終的には大きくなりすぎて捨てられてしまうこともあるのです。」

画像は『Glasgow Times 2021年3月15日付「Meet 20-stone Francisco who is living in a house after his owners thought he was a micropig」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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