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【海外発!Breaking News】恋人がプロポーズを躊躇、稀な疾患により幸せを感じると発作を起こして記憶を失う女性(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年3月18日 5時0分

このほどイギリスで、治療が非常に難しいとされる疾患により発作を起こして記憶を失くしてしまう女性が関心を集めている。女性は記憶とともに度々恋人の存在まで忘れてしまうが、まるで映画『50回目のファースト・キス』のように毎回記憶を失った後は彼女を一途に思う恋人と再び恋に落ちるそうだ。『Mirror』『New York Post』などが伝えた。

英ウェスト・ヨークシャー在住のメーガン・ジャクソンさん(Megan Jackson、21)が動画共有アプリ「TikTok」に自分が抱えている疾患について投稿したところ、多くの注目を集めた。メーガンさんが投稿した動画には発作によって全身を強張らせ、痙攣を起こして白目をむいている彼女の姿があった。

メーガンさんは「機能性神経障害(FND)」という稀な疾患に苦しんでおり、幸福感を味わうと気分が高揚し発作を起こして一部の記憶を失くしてしまうそうだ。そのために笑いを誘うようなコメディードラマや驚くようなニュースを目にすることもできないという。

イギリスの医療情報サイト『Medical News Today』によると、この疾患は10万人に14~22人が発症し、神経系などに問題が生じるのではなくストレスによって引き起こす可能性があるそうだ。しかし今のところ、この疾患が発症する正確な原因は分かっていないとのことだ。

メーガンさんがFNDと診断されたのは、17歳の時だった。ある日、30回以上もの発作が起きて歩くことも話すこともできない状態になり、メーガンさんは母親に連れられて救急病院へ向かった。その時に紹介された神経科医からFNDだと診断されたのだった。

医師からは治療法として、国営医療制度による「認知行動療法」を勧められたが予約が埋まっており、彼女が治療を受けられるようになるにはかなり先のことになるそうだ。

そんなメーガンさんには、タラ・ソーキンさん(Tara Sorkin、22)という女性の恋人がいる。メーガンさんは家族に自分が同性愛者であることを最近になって明かしたが、それまでは言えずにいたストレスにより症状は悪化する一方だった。

一方のタラさんは、これまでメーガンさんに4回ほど自分の存在を忘れられてしまったそうだ。時にはメーガンさんに「冗談でしょ! 私は同性愛者じゃないわ」と言われたこともあったという。それでもタラさんは一途にメーガンさんを想い、彼女のために毎日日記をつけている。

他にもタラさんは、メーガンさんが自分のことを忘れてしまうと必ず彼女のお気に入りの曲を聴かせ、2人の思い出の写真を見せるという。そしてメーガンさんはそんなタラさんに再び恋するそうだ。



仲睦まじい2人は結婚について話し合うこともあるそうだが、タラさんはメーガンさんにプロポーズすることを躊躇している。「もしプロポーズの言葉を伝えた場合、彼女は幸福感に満ちて再び発作を起こし、プロポーズされたことすら忘れるだろう」という思いがあるからだという。

FNDによって最も幸せな時間を台無しにされてきたメーガンさんは、現在順番待ちをしている認知行動療法を受けるのではなく、治療費が高額であるものの民間の認知行動療法を受けることにした。

そのため現在、治療費として1000ポンド(約15万円)の目標でクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募っている。すでに目標金額の2倍以上の2260ポンド(約34万円)が集まっており、メーガンさんはタラさんとの将来に向けて新たな一歩が踏み出せるようだ。

Trigger warnings⚠️⚠️ footage of seizures....... Can’t stop, won’t stop spreading awareness and sharing my story. #fnd #functionalneurologicaldisorder @FNDHope pic.twitter.com/oWJVdLaetu— (@megjacks_) February 8, 2021

画像は『meg jackson 2021年3月5日付TikTok「Other sisters can probably relate」、2021年3月6日付TikTok「Trigger warning seizure」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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