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【海外発!Breaking News】家の中に入ることを躊躇する保護犬 玄関先で困惑する姿に涙(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年3月18日 21時0分

ケガをしていたところを保護された犬は、過去に一度も建物の中に入った経験が無かったと見られた。しばらく庭で生活していたその犬を保護主が家の中に招き入れると、犬は入ってもいいのか困惑するような表情を見せた。その姿にSNSでは「辛い経験をしてきたんだね」と多くの人が涙している。『The Dodo』などが伝えた。

米テキサス州ヒューストン在住のサマンサ・ジマーさん(Samantha Zimmer、35)は、今季は厳しい冬の嵐が襲ったテキサスで苦しむ野良犬たちに新しい家族を見つけるサポートをしている。

そんなサマンサさんの元に、野良犬たちに毎日エサを与えて面倒を見ているという女性から、ケガをした野良犬を保護して欲しいと連絡が入った。

そして先月14日、連絡があった場所にサマンサさんが駆けつけ、土手に集まっていた4匹の野良犬を全て保護した。その中の1匹、テリアのミックス犬“ブーマー(Boomer、2)”は、信じられないことにエアガンの的として利用されていたという辛い過去を持っていた。そのせいでブーマーは太ももを骨折し、胸にはエアガンの弾が残っていた。

「ブーマーが過ごしていた地域にはエアガンで犬を撃つことを好む残酷な人が多く、あるいは犬を捨てるために撃つ人もいるのです」と明かすサマンサさんは、他の保護犬との生活に慣れさせるためにブーマーを自宅の庭で世話し始めた。

その後2週間が経過しブーマーが新しい生活にも慣れてきたある日、サマンサさんは仕事へ出かけようとしていた。

「今まで必要な時は、私達がブーマーを運んで室内に入れていました。ある日、家を出ようとした時にふと『ブーマーは自分で入りたがるかな』と思い、家の中に入るように呼んでみたのです。」

この時の様子を捉えた動画には、ブーマーが玄関の前で座り込み、落ち着かない様子で周囲をうかがう姿が映っている。サマンサさんが近くにしゃがみ込んで呼びかけると、立ち上がって前脚を伸ばし家の中に入ろうとする様子を見せるが、再び座ってしまった。



動画はブーマーが困惑した表情をして座る姿で終わっており、家の中に入る決心がつかなかったようだ。サマンサさんは「これまで一度も家の中に入ることが許されなかったというのは明らかでしたね」と述べ、ブーマーの行動に心を痛めた。

この動画がTikTokに投稿されると、今月13日の時点で再生回数が790万回を超え大反響を呼んだ。コメント欄には「家に入るのをとても怖がっているね。きっと過去にお仕置きされた経験があるんだ」「この犬の過去を想像して涙が出ちゃう」「今までたくさん叩かれたりしてきたんだろうね」などの声が寄せられ、多くの人が涙した。

サマンサさんはさらに1か月かけて愛情を注ぎ、ブーマーとの信頼関係を築いていった。そのおかげでブーマーは自身が愛され必要とされていることを理解し、ゆっくりと自ら家の中に入るようになったという。

現在はすっかり慣れて走って出入りしているというブーマーは、新しい家族を見つけるため3か月後にウィスコンシン州にある施設に移動するそうだ。

サマンサさんは「ブーマーは散歩やお腹を撫でられることが大好きですね。ただ大きな犬が近づくと、過去に攻撃された経験があるようで緊張してしまうようです。それ以外は特に問題もないので、すぐに新しい家族が見つかると確信していますよ」と話しており、ブーマーとの残りの時間を楽しんでいる。

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画像は『The Dodo 2021年3月15日付「Former Street Dog Tries To Work Up The Courage To Enter His New Home」(SAMANTHA ZIMMER)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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