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【海外発!Breaking News】岩に挟まれ鳴き声も出せなかった犬、母犬が匂いを嗅ぎ当てピンチを救う(米)

TechinsightJapan 2021年3月27日 22時50分

母犬が行方不明の我が子の匂いを嗅ぎ当て、救助に貢献したというニュースがアメリカから届いた。母犬は岩の下に挟まれて動けなくなった我が子を発見し、飼い主をそこに導いたのだ。鳴き声をあげることもできず、岩の下という人目に付かない場所で一晩を過ごしたその犬は、無事に消防隊により救出された。『FOX56』などが伝えている。

米ペンシルベニア州レイク・ウィノーラの消防隊は今月22日、犬の救助を求める1本の通報を受けた。

通報したのは同地域に暮らすナディア・デリカティさん(Nadia Delicati)で、飼っているゴールデン・レトリバーの“ブランディ(Brandy、生後8か月)”が前日の晩から行方不明で探していたという。

「仕事を終えて家に帰ると、夫が『ブランディが帰ってこないんだ』と言うのです。それを聞いて、急いで外に出てブランディの名前を呼んで探し始めました。地域の人も探し回ってくれて、見つかることを祈ってSNSなどでも呼びかけてくれました。」

そのように当時を振り返るナディアさんは、大勢で森の中などを探したが、ブランディの姿どころか鳴き声も聞こえず途方に暮れた。

夜も遅かったことから捜索は翌日に持ち越された。そして翌日に捜索を再開しようとした時、もう1匹の飼い犬でブランディの母親にあたる“ベイリー(Bailey)”が広い庭にある大きな岩の下の周囲を執拗に嗅ぎまわっていたという。その岩の下には洞穴のような隙間があったが、いつもと違うベイリーの行動を疑問に思ったナディアさんが中を覗いてみると、そこには頭が完全に挟まって動けなくなっているブランディの姿があったのだ。



「恐らくブランディは動物を追いかけていて、岩の下の隙間に頭を突っ込んでしまい、抜けなくなってしまったんだと思います」と推測するナディアさんは、ブランディを引っ張り出そうとしたが上手くいかず、消防隊に通報したという。



到着した消防隊がブランディの様子を確認すると、頭がすっぽりと挟まっていて口を開けることができず、鳴き声を出せない状態だった。

救助にあたったエリック・クールボーさん(Eric Coolbaugh)は「ノミやハンマーを使って岩を砕き、バールを岩の間にねじ込み体重をかけて動かしました。わずかに岩が持ち上がると、ブランディは自分で頭を引き抜きました。脱出するとすぐにナディアさんのところに駆け寄って、まるで映画のように感動的でしたよ」と当時の様子を明かした。

およそ20時間も岩の下に挟まっていたブランディは、少し肉球が腫れてしまっていたが大きなケガは無く、お腹が空いてかなり疲れていた様子だったという。

「消防隊の皆さんには、感謝してもしきれません。ブランディが無事に戻って来てくれて本当に嬉しいです。ブランディも消防隊1人1人に、キスしたり舐めたりして感謝していましたよ」とナディアさんは話しており、一方でエリックさんは「これまでに犬が行方不明になり、最悪な結果となってしまう事態を私達は目にしてきました。しかし今回は無事に救出でき、ブランディにキスしてもらうこともできて、最高の日になりましたね」と顔をほころばせていた。

画像は『WKRN News 2 2021年3月25日付「Dog rescued after being stuck under boulder for nearly 20 hours」』『FOX56 2021年3月26日付「“I am so grateful for everyone...” Wyoming County first responders rescue missing dog」(Photo/Video Credit: Nadia Delicati)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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