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【海外発!Breaking News】高速道路に迷い込んだ犬 運転手がバスを止めて招き入れる(タイ)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年4月3日 21時50分

多くの車が走る高速道路で、1匹の犬が疲れ果てた様子で歩いていた。これに気付いたバスの運転手が犬の近くで止めると、犬はバスに近寄って乗り込んだのだ。このまま誰も助けなければ犬は事故に遭っていた可能性もあり、運転手の機転には称賛の声があがっている。『Metro』などが伝えた。

タイ在住のパチャラさん(Pachara)は3月28日、愛犬“クッキー(Cookie、2)”とともに首都バンコクのムアントンターニーを訪れていた。ところが工事現場近くを通りかかった際、大きな音に驚いたクッキーが逃げ出してしまい、そのまま行方不明になってしまった。

パチャラさんは懸命にクッキーを探したが、手掛かりすら見つからなかったという。しかし2日後、クッキーは高速道路で彷徨っているところを発見されたのだ。

3月30日の午前11時半、高速道路に犬が侵入していることに気付いたドライバーが、道路交通情報を配信するラジオ局に連絡した。同局はすぐに高速道路に犬がいる場所を放送し、事故を防ぐためドライバー達にスピードを落として走行するように呼びかけた。

この時、バスを運転していたトゥエン・プラサムソンさん(Tuen Prathumthong)もこの放送を聞き、注意を払って走行していた。「放送されていた場所に近づくと、周囲の車のスピードが落ちていることに気付きました。恐らくこの辺りに犬がいるのだと思いましたね」と話すトゥエンさんはその後、疲れ果てた様子で歩くクッキーの姿を見つけた。

当時の気温は40度近くあり、出口を探して彷徨っていたクッキーの体力はみるみるうちに奪われてしまったようで、舌を出し息を荒くしていたという。

トゥエンさんのバスに同乗していた車掌のナノイ・シーダムさん(Noknoi Sidam)は、当時のことを次のように振り返っている。

「周囲の車はスピードを落としていましたが、もし犬が飛び出してきたら急ブレーキをかけなければならず、重大な事故に繋がる危険性がありました。犬を発見した時のことを考えて、あらかじめ乗客に『もし犬を見つけたらこのバスで保護してもいいか』と尋ねて、了承を得ていました。」

「実際に疲れた様子のクッキーを目の前にして、無視することなんてできませんでしたね。トゥエンさんがバスを止めてくれたので、私が犬に呼びかけてバスに乗るよう促すと、クッキーは素直にバスに乗ってくれましたよ。」

「クッキーは座席で横たわりましたが、周囲に人がいたり触られたりするのを嫌がっていましたね。」

当時の様子を捉えた動画では、バスがハザードランプをつけてゆっくり停車すると、犬がバスに乗り込む姿が映っている。周囲の車もバスに合わせて速度を落としており、多くの人の協力のおかげでクッキーを助けることができた。



その後、クッキーは飼い主とはぐれた地域にある車庫まで連れて行かれ、そこで水や食べ物をもらい、飼い主のパチャラさんが迎えに来るまで休んでいたという。

パチャラさんは「クッキーの体重は0.5キロほど減っており、足にケガをしていました。とても疲れていたようで帰ってからはずっと寝ていましたが、今は無事に回復しました」と喜んでいる。



パチャラさんはトゥエンさんとナノイさんにお礼として5,000バーツ(約17,700円)を渡そうとしたが2人はこれを断り、その代わりに動物保護団体へ寄付した。

また2人は事故を未然に防いだということで、首都圏道路交通局より2,000バーツ(約7,000円)が贈られたそうだ。



画像は『Metro 2021年3月31日付「Bus driver stops on busy highway so lost dog can get on」(Picture: ViralPress)』『TheSmartLocal 2021年3月31日付「Thai Bus Driver Picks Up Stray Dog On The Expressway And Drives Him Back Home」(Image credit: True ID News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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