動物保護施設を訪れた男性の上着の袖に潜り込んできたのは、生まれたばかりの小さな子ギツネだった。男性が自宅に連れて帰り愛情を込めて世話すると、キツネはすっかり男性に懐き、現在もお互いに欠かせないベストフレンドとして一緒の時間を楽しんでいるという。『Metro』などが伝えた。
英サウス・ヨークシャー州ドンカスター在住で音楽プロデューサーのレス・ヘムストックさん（Les Hemstock、51）はある日、友人が働いている野生動物保護施設を訪れた。そこには生まれたばかりで、とても小さな子ギツネ達がいたという。
そしてそのうちの1匹がレスさんに興味を持って近寄るとあっという間に上着の袖に潜り込み、そのまま眠ってしまった。この子ギツネ達は飢えや寒さに苦しんでいたところを、同施設の職員に保護されたという。体は多数のダニに覆われ、治療が必要な状態でもあった。
「子ギツネはまっすぐに私の元にやってきたんだ」と初対面の瞬間を振り返るレスさんは、保護することの大変さを理解しながらも、袖から覗く小さな顔を見て自宅に連れて帰ることを決意した。
この雄の子ギツネを“ベン（Ben）”と名付けたレスさんはドッグフードを数時間毎に与え、懸命な看病を続けた。「ベンが回復していくにつれて、私のことを信頼してくれるようになりました」と明かすレスさんは、ベンのことを「ベストフレンド」だと表現しており、このように語っている。
「ベンは私の背中に飛び乗ってあいさつし、可愛い鳴き声でベンなりの愛情表現をしてくれるのです。一度信頼関係を築いてから得る愛情は、魔法のように計り知れない大きさを持っています。」
レスさんはベン専用のベッドやおもちゃ、遊び小屋などを用意したが、ベンはソファーの上で一緒にテレビを見ることがお気に入りだという。
現在、大きくなったベンは元の保護施設で生活しているが、週末にはレスさんの自宅を訪れており、今までと変わらずレスさんの横でテレビを見て時には一緒に紅茶を嗜んでいるそうだ。
「ベンは物を隠したり私を追いかけてみたりと本当にいたずらっ子で、まるで息子のようですよ」とレスさんもベンと過ごす時間を楽しんでいる。
ベンは保護施設で雌のキツネ“アディー（Addie）”と同じ部屋におり、レスさんと会わない平日はアディーと仲良く過ごしているとのことだ。
「週末の時間が終わってベンを保護施設へ連れて行こうとすると、まるで10代の子どものように不機嫌になるんです。しかし一度アディーを目にすると、嬉しそうに駆け寄っていきますよ。ベンは私とアディーのいいとこ取りをしていると思いますね。」
「ベンを救ってくれたような、素晴らしい活動をしているチャリティ団体のサポートをしたい」と話すレスさんは現在、『ベンの魔法の尻尾（Ben’s Magic Tail）』という本を執筆し、売り上げをキツネの保護団体に寄付するため出版に向けて動いているという。
画像は『Metro 2021年4月7日付「Man adopts rescue fox after it crawls into his jacket sleeve for a snooze」（Picture: Les Hemstock / SWNS）（Picture: Angela Sadler / SWNS.COM）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）
英サウス・ヨークシャー州ドンカスター在住で音楽プロデューサーのレス・ヘムストックさん（Les Hemstock、51）はある日、友人が働いている野生動物保護施設を訪れた。そこには生まれたばかりで、とても小さな子ギツネ達がいたという。
そしてそのうちの1匹がレスさんに興味を持って近寄るとあっという間に上着の袖に潜り込み、そのまま眠ってしまった。この子ギツネ達は飢えや寒さに苦しんでいたところを、同施設の職員に保護されたという。体は多数のダニに覆われ、治療が必要な状態でもあった。
「子ギツネはまっすぐに私の元にやってきたんだ」と初対面の瞬間を振り返るレスさんは、保護することの大変さを理解しながらも、袖から覗く小さな顔を見て自宅に連れて帰ることを決意した。
この雄の子ギツネを“ベン（Ben）”と名付けたレスさんはドッグフードを数時間毎に与え、懸命な看病を続けた。「ベンが回復していくにつれて、私のことを信頼してくれるようになりました」と明かすレスさんは、ベンのことを「ベストフレンド」だと表現しており、このように語っている。
「ベンは私の背中に飛び乗ってあいさつし、可愛い鳴き声でベンなりの愛情表現をしてくれるのです。一度信頼関係を築いてから得る愛情は、魔法のように計り知れない大きさを持っています。」
レスさんはベン専用のベッドやおもちゃ、遊び小屋などを用意したが、ベンはソファーの上で一緒にテレビを見ることがお気に入りだという。
現在、大きくなったベンは元の保護施設で生活しているが、週末にはレスさんの自宅を訪れており、今までと変わらずレスさんの横でテレビを見て時には一緒に紅茶を嗜んでいるそうだ。
「ベンは物を隠したり私を追いかけてみたりと本当にいたずらっ子で、まるで息子のようですよ」とレスさんもベンと過ごす時間を楽しんでいる。
ベンは保護施設で雌のキツネ“アディー（Addie）”と同じ部屋におり、レスさんと会わない平日はアディーと仲良く過ごしているとのことだ。
「週末の時間が終わってベンを保護施設へ連れて行こうとすると、まるで10代の子どものように不機嫌になるんです。しかし一度アディーを目にすると、嬉しそうに駆け寄っていきますよ。ベンは私とアディーのいいとこ取りをしていると思いますね。」
「ベンを救ってくれたような、素晴らしい活動をしているチャリティ団体のサポートをしたい」と話すレスさんは現在、『ベンの魔法の尻尾（Ben’s Magic Tail）』という本を執筆し、売り上げをキツネの保護団体に寄付するため出版に向けて動いているという。
画像は『Metro 2021年4月7日付「Man adopts rescue fox after it crawls into his jacket sleeve for a snooze」（Picture: Les Hemstock / SWNS）（Picture: Angela Sadler / SWNS.COM）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）