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【海外発!Breaking News】看板を使って大ゲンカ? 隣同士の店が始めた“看板戦争”が町中でヒートアップ(米)

TechinsightJapan 2021年4月28日 22時50分

このほどアメリカのある町で2軒の店が看板で会話を始めた。「うちの靴紐はお宅のギターの弦よりずっと強いね」「靴紐じゃデートに誘えないだろ」など、時にはジョークも混ぜながらの会話はSNSで大きく話題となり、周辺地域のお店も参加して町中が看板の会話で溢れたという。『WSLS 10』などが伝えた。

米バージニア州南西部の町クリスチャンズバーグで楽器店「ブリッジカルドー(Bridge Kaldro)」を経営するジム・ボアンさん(Jim Bohan)は今月16日、隣に位置する靴屋「スーパーシューズ(Super Shoes)」に対し、お店の外にある看板を使って話しかけた。

「やあスーパーシューズ! 看板戦争でも始めないか?」



数日後、スーパーシューズはこの看板に対し「やあブリッジカルドー! うちの靴紐はお宅のギターの弦よりずっと強いよ」とやや喧嘩腰に会話を始め、ブリッジカルドーは「靴紐なんかじゃデートに誘えないだろ」と張り合うように返答している。



そしてこの看板らの会話を見かけた周囲の店のオーナーたちも、続々と“看板戦争”に参加し始めた。

近くのヘアサロンはハンバーガーショップに向けて、「私たちはバンズ(英語でヘアスタイルのお団子のこと)にヘアワックスを付けるけど、お宅は何をするのかしら?」とハンバーガーの“バンズ”に掛けてダジャレを交えながら看板を掲げた。

このヘアサロンのオーナーであるチェルサ・スタッサンさん(Chelsa Stassin)は「最初の2つの店が看板でやり取りするのを見て、『私も参加しなくちゃ!』と思ったんですよ。お店の外には大きな看板があるのですが、もう5年ほど使っていなかったんです。せっかくだから上手く活用しようと思い付きました」と看板戦争に参加したきっかけを明かした。



この3店舗の他にも、ガソリンスタンドは「私たちは看板戦争にガソリンを注ぎ、さらに盛り上げましょう」と商品にちなんだジョークを飛ばし、図書館は「私達も看板戦争に参加したいのですが、今は予約でいっぱいなんです」と、“本”と“予約”の両方を意味する“book”という単語でセンスの良いダジャレを披露した。



この看板戦争を面白いと感じた地元住民のアンソニー・ウッドヤードさん(Anthony Woodyard)は専用のFacebookグループを作り、他の住民が見かけた看板をシェアできるようにした。

するとこのグループは今月28日の時点で2万4千人のメンバーが集まり、複数のメディアでも取り上げられるほど大きな話題を呼んだ。



看板戦争を始めたスーパーシューズも、この反響は予期していなかったようで「何だか看板戦争が急速にエスカレートしているね」と看板でリアクションを見せた。

今回の出来事についてアンソニーさんは「過去にPR活動を経験したことがあるので、広告・宣伝にかかる費用が莫大であることは知っています。広告費をかけずにローカルビジネスを宣伝する良い方法ですよね」と明かした。

さらに「たくさんの人にこのグループに参加し笑ってもらいたいですね。そして似たようなことをそれぞれの地域で楽しみながらやってほしいです。今回のように愉快な方法で、地域の繋がりを強くすることができます。パンデミックの影響で経済にも大きな影響が出ており、今は特に地域の繋がりや地域開発が重要になってくると思いますね」と思いを吐露した。

ちなみに看板戦争は今も続いているようで、新しい看板が出ると見つけた住民がFacebookグループに投稿してシェアしているそうだ。

画像は『CTV News 2021年4月25日付「A ‘sign war’ has erupted in a Virginia town and now the world is watching」(Sarah Carter / Facebook)』『COOL106.3FM - Great Hits & Real Classics 2021年4月23日付Facebook「Can a Sarnia business PLEASE start a friendly “Sign War” like this one currently happening in Christiansburg, Virginia!?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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