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【海外発!Breaking News】人生2回目のヘアカットを決断した男の子 8年間伸ばした髪をがんと闘う子のために寄付へ(英)

TechinsightJapan 2021年5月3日 22時50分

このほどイギリス在住の12歳の男の子が、人生で2回目となるヘアカットを決断した。男の子はがんで苦しむ同年代の子がいることを知り、髪の毛を伸ばして寄付しようと考えたそうだ。4歳の時から伸ばし続けた髪を今月13日に切る予定で、その髪はチャリティ団体に寄付するという。『Metro』などが伝えている。

英バークシャー州ニューベリーに暮らすバーティー・ピルキントン君(Bertie Pilkington、12)が初めて髪の毛を切ったのは、4歳の時だった。

母親のジョー・マンティンさん(Jo Munting、49)は「本当は小学校を卒業するまで髪を切らないと決めていましたが、清潔感を保つため短くなり過ぎないよう、4歳の時に一度だけ髪を切ったんです」と明かしている。



続けて「小学校に入学すると、バーティーのことを多くの人が女の子と勘違いしていました。バーティーはスポーツをするのも好きでしたが、長い髪が少し邪魔な様子でしたね」と、長い髪で過ごした小学校時代を振り返った。



4歳の時に髪を切ったバーティー君はカールがかかったブロンドヘアで、活発そうな笑顔を見せている。ここから8年間も伸ばし続けた髪の毛は、腰の位置まで届くほどの長さになった。髪の毛は丁寧に手入れされているようで、美しいロングヘアとなっている。



バーティー君は今月13日に髪を切る予約をしており、切った髪の毛は「Little Princess Trust」に寄付するという。同団体ではがんなど病気の影響で髪を失くしてしまった子ども達のために、本物の髪でできたウィッグを無料提供している。

さらにバーティー君は髪を寄付するだけではなく、550ポンド(約83,000円)を目標にクラウドファンディングサイト「JustGiving」で専用ページを立ち上げた。すると今月3日の時点で、1,021ポンド(約155,000円)と目標を大きく超えた募金が集まった。

そんなバーティー君が自分の髪を寄付したいと考えたきっかけは、イギリスのテレビ局「BBC」が配信する子供向けチャンネル『CBBC』だったという。

『My Life』というコーナーで、がんと闘う子ども達の様子が特集されており、そこでは“ビーズ・オブ・カレッジ”というプログラムが紹介されていた。このプログラムは、がんに限らず病気と闘う子ども達を励ますためにアメリカで看護師として働くジーン・バルーシさん(Jean Baruch)によって考案された。

採血や放射線療法などの治療を行った時に、それを乗り越えた証としてビーズをもらってネックレス状に仕上げ、治療の軌跡を残していくのだ。このビーズは様々な種類が用意されており、手術など大きな治療を受けた時には特別なビーズをもらうことができる。その中には、治療の副作用で髪の毛を失ってしまった時にもらうビーズも含まれている。

バーティー君は「番組に出ていた女の子のビーズには、髪の毛があるビーズと無いビーズが隣同士で取り付けられていたんだ」と話しており、そこでがんの治療により髪の毛を失くしてしまうことを知ったという。

「がんでないことがどれだけ幸運なのかを知って、ただ何かをしたいと思ったんだ。」

バーティー君の純粋な優しさが、ウィッグをもらった子の笑顔につながる日が待ち遠しい。

画像は『Metro 2021年4月28日付「Boy to get the second haircut of his lifetime so he can donate locks to charity」(Picture: Newbury Today/SWNS)(Picture Jo Munting/SWNS)』『Dell Children’s Medical Center of Central Texas 2020年10月9日付「Dell Children’s Beads of Courage」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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