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【海外発!Breaking News】学校帰りバス賃がないと途中で降ろされた5歳男児 翌日家族と再会(南ア)

TechinsightJapan 2021年5月30日 6時0分

幼い子が一人でバスに乗るというのは、たとえ毎日利用していてもどれほど心細いものか。ましてや運転手に突然降ろされるとなると命の危険すらあり、子供の心に大きな傷が残るはずだ。南アフリカ・ダーバンから25キロほど離れたCanelandsという場所で、ミニバスタクシーの運賃を持っていなかった5歳児がバスから降ろされるという出来事が起こった。たった一人で全く知らない場所に降ろされる恐怖は計り知れず、多くの人がこの出来事に憤慨している。『IOL News』などが伝えた。

5月24日、民間警備会社「Reaction Unit South Africa(RUSA)」は幼い男児がたった一人で道端で泣いているという通報を受けた。現場に駆けつけたRUSAのスタッフがその子に話しかけるも、住所、両親の名前、学校名などの情報をまったく得られなかった。唯一の手掛かりはかばんに入っていたノートにある名前と学年だけで、5歳だったことが明らかになった。男児によると、学校から家に帰る時に利用するミニバスタクシーで、運賃を持っていないと告げたところ、いきなり車から降ろされたという。

手がかりがない警備会社は午後4時すぎ、ソーシャルメディアに情報提供を呼びかけた。すると瞬く間に情報が広まり、翌日朝になってこの男児を知っているという女性から連絡があった。そこでスタッフがその女性のもとへ男児を連れていくと、女性は男児の家を教えてくれ、ようやく家族と再会することができた。

このニュースには、男児が家族と再会できたことを喜ぶコメントが相次ぐ一方で、ミニバスタクシーの無慈悲な対応に怒りの声が集まった。車を持てない、両親が共働きなど公共交通機関の中で安価なミニバスタクシーを子供の通学に利用せざるを得ない家庭は多い。ネット上では「この男児の運賃がそれほど重要なのか」「運転手は何らかの罪で逮捕するべき」「他の乗客はなぜ助けなかったのか」といった怒りのコメントが多く見られた。

画像は『Reaction Unit South Africa 2021年5月24日付Facebook「Child Without Taxi Fare Dumped on Roadside: Canelands - KZN」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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