Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】マンション10階を橋渡し 透け透けの空中プールがオープン(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年6月3日 19時28分

道路を挟んで立つ2棟の高級マンションに、新しいプールがオープンした。驚くべきことにプールの側面や底が透明になっており、10階部分を繋ぐようにして設置されている。地上からもプールの中が丸見えで、水が宙に浮いているような不思議な光景になっており、プールに入るには少し勇気が必要になりそうだ。『LADbible』などが伝えている。

英ロンドン南西部ナイン・エルムズ地区にある高級マンション「エンバシー・ガーデンズ(Embassy Gardens)」が、“スカイプール(Sky Pool)”をオープンしたと公表した。

プールは道路を挟んで立つ2棟のマンションの10階部分、地上から約35メートルの高さに橋渡しするように設置されている。その最大の特徴は、全面が透明になっていることだ。

プールの底も側面も透明な素材でつくられており、プールの中から地上を見下ろすことができるのだ。逆もまた然りで、地上から見上げればプールを楽しむ人の姿が確認できる。

エンバシー・ガーデンズが“世界初”を謳うこのプールは全長25メートル、14万8千リットルの水で満たされているという。プール自体は米コロラド州で建設され、厳しいテストを合格してロンドンへ運ばれてきた。

このプロジェクトを遂行した建設グループの1つである「Ballymore Group」によると、プールに使用された透明な素材は、世界最大の耐荷重能力を持つアクリルとのことだ。

別のプロジェクトチーム「Eckersley O’Callaghan」の創設者の1人ブライアン・エカーズリーさん(Brian Eckersley)は「一度このプールで泳げば、真下にある地上が目に入ります。まるで空を飛んでいるような気分になれますよ」と話す。



このプロジェクトは2013年から始まったと言い、「エンバシー・ガーデンズにプールを作るならどこがいいだろうか?」と考えたのがきっかけだった。議論の結果、「十分な場所を取れるのは、建物の間しかない」という結論に至り、宙に浮くプールのアイディアが生まれたという。

奇抜なアイディアのプールで注目を集め、既に多くの住人がスカイプールを楽しんでいるが、ネット上の反応はいまいちで「私は怖くて入れない」「とても安全そうには見えないよ」「パニック映画の冒頭のシーンみたい」「建設技術的には大成功みたいだけど、高い場所にプールはナンセンスだと思う」「この真下に住んでいる人は、人間水族館みたいな気持ちだろうね」といった声が見受けられた。

また多くの人が、1か月ほど前に発生した中国吉林省にある吊り橋のガラスの床が強風により落下した事故を思い出したようで、これも反応がいまひとつである原因になったようだ。

ちなみにこのプールは、“シェアード・オーナーシップ(shared ownership)”と呼ばれる制度を利用している住人しか使えないという。これは不動産の一部を購入することで、手軽な金額で住むことができる制度だ。しかし購入時にまとまった金額が必要となり住宅ローンの審査も通過しなければならないため、スカイプールは裕福な人向けに作られた物のようだ。

エンバシー・ガーデンズによる不公平とも感じられるこの決まりに、一部の住人からは不満の声もあがっているという。

この投稿をInstagramで見る Embassy Gardens(@embassygardens)がシェアした投稿

画像は『LADbible 2021年6月1日付「‘World’s First’ Floating Transparent Pool Opens In London」(Credit: Embassy Gardens)(Credit: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

この記事の関連ニュース