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【海外発!Breaking News】カビだらけの家に3年、顔が腫れ呼吸困難に陥った女性(英)

TechinsightJapan 2021年6月27日 5時0分

梅雨の時期になると気になるのがカビだが、イギリスのある女性は3年前に見つけたカビに室内を侵食されてしまったという。退去することもできずカビだらけの家で過ごす女性が、『Mirror』『The Sun』などのインタビューに応じた。

英ウォリントンに住むルイーズ・デリックさん(Louise Derrick)は数年前、10代の頃の壮絶な経験により心的外傷後ストレス障害(PTSD)と機能性神経障害(FND)と診断され、仕事を辞めて1ベッドルームの公営アパートに移り住んだ。FNDとは心的葛藤によって無意識のうちに様々な身体的症状が生じる病気で、ルイーズさんは身体を動かすことが辛くなり、非てんかん性の発作に悩まされるようになった。

そんなルイーズさんが、狭いアパートの居間やバスルームの窓にカビが生えていることに気付いたのは3年前のことで、同地区で公営住宅を管理する民間の非営利団体「サットン住宅協会(Sutton Housing Partnership、以下SHP)」に苦情を申し立てた。しかし何の対策も取られぬまま時間ばかりが過ぎ、カビはルイーズさんの部屋だけでなくベッドやソファー、そのほかの所有物を覆い始めた。そして2年前、ルイーズさん自身もカビが原因と思われる慢性ぜんそくを発症した。



ルイーズさんは、カビに侵食されてしまってからの自身の健康状態や、危険なアナフィラキシー反応について次のように語った。

「カビが繁殖してからというもの、気が滅入って仕方ありません。お気に入りの家具だけは守ろうと自分で部屋を掃除しようとしたのですが、目や喉が腫れ、視界が狭まって呼吸が苦しくなりました。そのうち瞼の裏や口の中まで腫れ上がり、顔や身体は熱傷したかのような水ぶくれができました。身体は痛いし、回復に4週間もかかり、皮膚には今でも傷痕が残っています。」

「それだけはありません。ある時は強いアナフィラキシーショックで生死の境をさまよい、脚にアドレナリンの注射を3度も打たなければならなかったのです。顔は腫れ、まるで酸をかけられた被害者のように爛れました。そんな状態ですから、今ではステロイドの服用が欠かせません。」



SHPは「2019年からルイーズさんと連絡を取り、状況については把握していた」と主張しているが、ルイーズさんは「彼らが本腰をあげたのは今月14日。家の中はカビの臭いが酷く、今では父の形見のスーツケースや大切な家具、庭のデッキまで全てがカビまみれです。SHPは壁や床、天井のクリーニングはすると言っていますが、ダメになった家具の支払いは拒否しているのです」と怒りがおさまらない。

さらにアパートの調査に来た業者は「カビは外のコンクリートの壁が原因」と指摘しているようで、ルイーズさんは「原因を取り除かない限り、掃除をしても同じ結果になるのは目に見えている。私はそのうち、床に寝なければならなくなるわ」と肩を落とす。



そんなルイーズさんのため、友人がクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募っているが、人々のルイーズさんへのコメントはかなり辛辣で、「なぜ3年間も待ったのか。カビが広がる前に対処できたはず」「自業自得よ」「換気をしなかったのでは?」「SHPを責めるのは間違っている」「ここまで酷くなる前に、なんとかするべきだった」「漂白剤を使えば防げたはず」などの声があがっている。

ちなみに昨夏には、1週間も電子レンジに入れたままにしておいた食べ物がカビの塊となって発見されたことをお伝えした。発見した母親はその異様な塊を見て「猫の死体かと思った」と表現していた。

画像は『The Sun 2021年6月23日付「‘ABSOLUTE HELL’ Beautician left looking like ‘acid attack victim’ after untreated mould infestation ravages council flat」(Credit: Kennedy News)』『Mirror 2021年6月23日付「Mum ‘almost died’ after mould ravaged her flat and ‘caused her whole body to blister’」(Image: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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