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【海外発!Breaking News】生後5週間の男児、飼い犬に襲われ死亡 数週間前には隣家の犬も襲われる(豪)

TechinsightJapan 2021年7月15日 4時0分

豪ニューサウスウェールズ州の静かな住宅街で今月11日未明、生後5週間の男児が飼い犬に襲われ死亡した。襲ったのは6歳のアメリカン・スタッフォードシャー・テリアで、事故が起きる数週間前には隣家の飼い犬を襲っていたという。『7News』『9News』などが伝えている。

今月11日午前2時18分頃、豪ニューサウスウェールズ州セントラルコーストのカリオンに住む女性から「息子が飼い犬のアメリカン・スタッフォードシャー・テリアに襲われた」と緊急通報サービスに連絡があった。

現場にはすぐに警察官が駆けつけ、生後5週間の男児に心肺蘇生法を施したものの蘇生は叶わず、引き継いだ救急隊員によって死亡が確認された。

ブリスベン・ウォーター・ポリス地域刑事局長のダリル・ジョブソン氏(Darryl Jobson)は、11日午後の会見で「事件の可能性も含め調べを進めたものの、これは悲劇以外の何ものでもない」と語り、このように続けた。

「赤ちゃんを襲ったアメリカン・スタッフォードシャー・テリアによる事故はこれが初めてではない。実は4週間前にも、裏庭からこの家に侵入した隣家の犬が襲われていた。」

「現場には救急隊の前に警察官が到着し、赤ちゃんの蘇生のために最善を尽くした。彼らは惨憺たる光景が相当なトラウマとなっており、カウンセリングやサポートを受けている。こういった状況で子供が巻き込まれた事故は悲劇としか言いようがない。」

男児の家族は事故当時、自宅で就寝中だった。事故が起きた夜は病院に入院して心のケアを受けており、飼っていたアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは安楽死されている。

このあまりにも衝撃的な事故に地元コミュニティーはショックを隠し切れない様子で、近くに住むある男性は「夜中に救急車2台とパトカー数台がやってきて、号泣する声が聞こえた」と当時の様子を語っている。

また同じ通りに住むコーエン・モンセレットさん(Coen Moncelet)は「うちにも幼児がいるから、両親の気持ちが痛いほど分かる。こんなことになるなんて本当に恐ろしい」と声を詰まらせ、隣人のトルーディ・アダムソンさん(Trudy Adamson)も「なんと言っていいのか分からない。もし彼らが助けを必要としているならば、いつでも力になる」と述べ、心痛な表情を浮かべた。

なお豪ニューサウスウェールズ州では、アメリカン・ピット・ブル・テリア、日本の土佐闘犬、アルゼンチン原産の闘犬ドゴ・アルヘンティーノ、ブラジル原産の番犬フィラ・​ブラジレイロ(ブラジリアン・ガード・ドッグ)、スペイン原産の護衛犬ペロ・デ・プレサ・カナリオの5種の繁殖が禁止されている。しかしながら今回の事故の数時間後にアメリカン・スタッフォードシャー・テリアが他の飼い犬を襲い重傷を負わせる事故が発生しており、同種の繁殖も禁止すべきという声があがっているという。

画像は『ABC 2021年7月11日付「Five-week-old boy mauled to death by dog on NSW Central Coast」(ABC Central Coast: Sofie Wainwright)(Supplied: Flickr)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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