去る7月22日午前11時53分、高速道路を走行していた小型トラックの積み荷が崩れ、後方を走っていた車に荷物が直撃した。落下した長い鉄柱はフロントガラスを突き破り、無残にも後部座席を貫いた。幸いにも乗車していたのは運転していた女性のみでケガ人は出なかった。現場に到着した救急隊は「生きているのが信じられない」とドライバーの奇跡的な回避に驚きの声をあげている。『FOX 10 Phoenix』などが伝えた。
事故は米アリゾナ州フェニックスにあるアリゾナ州道51号線で発生した。走行していた小型トラックが車道にあった段差の上を走行した際に、その衝撃で牽引型の荷台に積まれていた荷物が崩れてしまった。そして荷台から長さ4フィート（約1.2メートル）の鉄柱が落下し、後方を走行していた車のフロントガラスに勢いよく衝突してしまった。
この車を運転していたマンディ・ポーフさん（Mandy Poff）は「鉄柱はまるでミサイルのように飛んできました。ぶつかった時は、まるでスローモーションのようでしたね。顔や髪の毛にガラスが降りかかってきた感触が忘れられません」と当時の恐怖を明かす。
事故後に撮影した写真にはフロントガラスの中央に大きく穴が空いており、ガラスが粉々になった無残な車が写っている。鉄柱の先端は運転席と助手席の間を通り抜けて後部座席に突き刺さり、鉄柱の末端は天井部に到達している。
マンディさん曰く「ミサイルのように」フロントガラスを貫いた鉄柱の末端部分が車内の天井に刺さってしまうとは、いったいどのような状況だったのか。記者は事故当時の詳細を知るべく、アリゾナ州警察に取材を申し込んだ。警察担当者の回答によると、かなりの勢いでフロントガラスに飛び込んできた鉄柱はその先端が後部座席に到達するも勢いは衰えることなく、そのまま反動により逆側の末端部分が天井部を押し上げるようにして突き刺さったということだ。これだけでもマンディさんの車を直撃した鉄柱の威力と速度がいかに凄まじいものであったかがうかがえる。
当時マンディさんはしっかりと車間距離を空けて走行しており、トラックから落下した鉄柱は一度地面に落ちてから跳ね返るようにしてフロントガラスを貫通したと明かされている。高速道路だったので走行スピードが速かったこともあり、相当な勢いで飛び込んできた鉄柱が車内でも暴れるようにして天井を突き刺したようだ。
通報を受けて現場に駆けつけた救急隊は、この惨状を見てマンディさんに「あなたが生きているのが信じられないですよ」と驚きを口にした。マンディさんも自身の車の無残な姿を見て「自分でも生きているのが信じられないし、こんなことが起きたということも信じがたいです」と話す。
写真を見ただけでもゾッとしてしまうこの事故だが、同乗者はおらず、マンディさんもギリギリで鉄柱を回避したことで奇跡的に無傷だった。しかし「顔のすぐ横を鉄柱が通ったんです。車に乗るのも怖いですし、ずっと頭の中で当時の状況が繰り返されていて、夜も眠れません」とトラウマを語る。
看護師として働くマンディさんは「私はよく車を運転しますし、今の仕事が好きなので高速道路を避けることはできません。時間をかけてこのトラウマを治療していかなければなりません」と苦しい心境を明かした。
このニュースを見た人からは、「ドライバーが無傷で本当に良かった」「これは多額の罰金や、厳しい罰則を与えるべきだ」「似た事故で大ケガをしている人もいたな」「私はいつもトラックの後ろを走らないようにしているよ」とマンディさんの無事を喜ぶ声や、危険性を指摘する声が相次いだ。
ちなみに事故を起こした車両は白のピックアップトラックと見られており、そのまま現場から走り去り現在も見つかっていないため、保険が請求できずマンディさんは困り果てている。
Facebookで事故の詳細を公開したアリゾナ州警察は「道路上に落下物を放置することは、回収する作業員など多くの人に危険をもたらします。短時間の運転であっても、どんなに重い荷物であろうと必ず適切に荷物を固定してください」と注意を呼びかけた。
画像は『Arizona Department of Public Safety 2021年7月24日付Facebook「SECURE YOUR LOAD, ARIZONA.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）
事故は米アリゾナ州フェニックスにあるアリゾナ州道51号線で発生した。走行していた小型トラックが車道にあった段差の上を走行した際に、その衝撃で牽引型の荷台に積まれていた荷物が崩れてしまった。そして荷台から長さ4フィート（約1.2メートル）の鉄柱が落下し、後方を走行していた車のフロントガラスに勢いよく衝突してしまった。
この車を運転していたマンディ・ポーフさん（Mandy Poff）は「鉄柱はまるでミサイルのように飛んできました。ぶつかった時は、まるでスローモーションのようでしたね。顔や髪の毛にガラスが降りかかってきた感触が忘れられません」と当時の恐怖を明かす。
事故後に撮影した写真にはフロントガラスの中央に大きく穴が空いており、ガラスが粉々になった無残な車が写っている。鉄柱の先端は運転席と助手席の間を通り抜けて後部座席に突き刺さり、鉄柱の末端は天井部に到達している。
マンディさん曰く「ミサイルのように」フロントガラスを貫いた鉄柱の末端部分が車内の天井に刺さってしまうとは、いったいどのような状況だったのか。記者は事故当時の詳細を知るべく、アリゾナ州警察に取材を申し込んだ。警察担当者の回答によると、かなりの勢いでフロントガラスに飛び込んできた鉄柱はその先端が後部座席に到達するも勢いは衰えることなく、そのまま反動により逆側の末端部分が天井部を押し上げるようにして突き刺さったということだ。これだけでもマンディさんの車を直撃した鉄柱の威力と速度がいかに凄まじいものであったかがうかがえる。
当時マンディさんはしっかりと車間距離を空けて走行しており、トラックから落下した鉄柱は一度地面に落ちてから跳ね返るようにしてフロントガラスを貫通したと明かされている。高速道路だったので走行スピードが速かったこともあり、相当な勢いで飛び込んできた鉄柱が車内でも暴れるようにして天井を突き刺したようだ。
通報を受けて現場に駆けつけた救急隊は、この惨状を見てマンディさんに「あなたが生きているのが信じられないですよ」と驚きを口にした。マンディさんも自身の車の無残な姿を見て「自分でも生きているのが信じられないし、こんなことが起きたということも信じがたいです」と話す。
写真を見ただけでもゾッとしてしまうこの事故だが、同乗者はおらず、マンディさんもギリギリで鉄柱を回避したことで奇跡的に無傷だった。しかし「顔のすぐ横を鉄柱が通ったんです。車に乗るのも怖いですし、ずっと頭の中で当時の状況が繰り返されていて、夜も眠れません」とトラウマを語る。
看護師として働くマンディさんは「私はよく車を運転しますし、今の仕事が好きなので高速道路を避けることはできません。時間をかけてこのトラウマを治療していかなければなりません」と苦しい心境を明かした。
このニュースを見た人からは、「ドライバーが無傷で本当に良かった」「これは多額の罰金や、厳しい罰則を与えるべきだ」「似た事故で大ケガをしている人もいたな」「私はいつもトラックの後ろを走らないようにしているよ」とマンディさんの無事を喜ぶ声や、危険性を指摘する声が相次いだ。
ちなみに事故を起こした車両は白のピックアップトラックと見られており、そのまま現場から走り去り現在も見つかっていないため、保険が請求できずマンディさんは困り果てている。
Facebookで事故の詳細を公開したアリゾナ州警察は「道路上に落下物を放置することは、回収する作業員など多くの人に危険をもたらします。短時間の運転であっても、どんなに重い荷物であろうと必ず適切に荷物を固定してください」と注意を呼びかけた。
画像は『Arizona Department of Public Safety 2021年7月24日付Facebook「SECURE YOUR LOAD, ARIZONA.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）