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【海外発!Breaking News】1歳で身体の65%に火傷も「傷は強さの象徴。私は隠さない」と20歳女性(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年8月11日 22時50分

1歳の時に身体の65%に火傷を負った20歳の女性がメディアのインタビューに応じ、自身の傷について語った。女性は自身のことを“火傷を負ったサバイバー”と呼び、決して被害者ではないと主張する。『Truly』などが伝えた。

米マサチューセッツ州に住むマリナ・ボグダノヴァさん(Marina Bogdanova、20)は2002年10月2日、2歳の誕生日を迎える1か月前に自宅が火事になり、身体の65%に火傷を負った。

出火当時、ロシアの首都モスクワにあった自宅にはマリナさんの実父がおり、母オルガさん(Olga)は友人と一緒に買い物に出かけていた。

オルガさんは「帰宅するとドアや窓から煙が出ていて。慌てて家の中に駆け込むと寝ていたマリナを助け出したのよ。ただ救急車が到着するまでには40分もかかった。私はマリナをなんとか呼吸できるよう必死でケアしたわ」と当時を振り返る。

オルガさんは救急隊員に「火傷はI度かII度でそれほど心配ないだろう」と言われたが、搬送先の病院ではこんな厳しい言葉を毎日突きつけられた。

「今は生きていますが、明朝までもつかどうかはわかりません。」

こうしてマリナさんは約2か月を昏睡状態のまま集中治療室で過ごし、オルガさんは「できるだけ娘の近くにいたい」と病院で患者に食事を届けたり掃除したりする仕事を見つけた。マリナさんの皮膚のほとんどは溶けてなくなっており、医師らはマリナさんの命を救うため小さな身体を豚の皮膚で覆った。

マリナさんは集中治療室でさらに6か月を過ごし、看護師として正式に雇われたオルガさんは娘のケアにあたった。オルガさんは当時のことを「マリナが包帯でグルグル巻きにされ、いくつもの機械に繋がれているのを見るのはつらくて怖かった。でもあんな状況下でも娘は本当に強かった」と回想する。



そして3歳になったマリナさんは母と共により設備の整ったアメリカに渡り、数々の手術や火傷による感染症の治療、皮膚移植などを続けてきた。今年は2人がアメリカで過ごす最後の年になるそうで、マリナさんは火傷痕について次のように述べている。

「みんながみんな私の傷を快く受け入れてくれるわけではないし、周りとは違う私を見て心地よく感じない人もいるでしょう。」

「でも私はこの傷を誇りに思っているの。傷は私の一部だから隠そうとは思わない。だって私の傷の一つ一つには、これまでのつらい経験が刻まれているから…。傷は私の強さの象徴でもあるのよ。」

そんなマリナさんにはコナーさんというボーイフレンドがおり、コナーさんは「最初に会った時は彼女の火傷についての詳細を聞くことは躊躇った」と明かし、マリアさんについてこう述べた。

「彼女は“火傷のサバイバー”であることをとてもオープンにしていてね。そのことを特に意識することも、話すこともないよ。僕が彼女を好きなのはいつも思いやりを持ち、よき理解者であるところだね。」



そしてマリナさんの友人は「火傷を負ったことが彼女を強くしているのは間違いないわ。でもだからといって、火傷によって彼女が影響を受けていることもないと思う」と言い切る。

マリナさんとオルガさんは2018年、非営利団体「フェニックス・ファミリー・ファンド(Fenix Family Fund)」を立ち上げ、火傷のサバイバーをサポートする活動を行っている。またマリナさんはペットのグルーミングの仕事をしており、オルガさんは「マリナをとても誇りに思うの。だって娘は自分が追い求める道を歩いているのだから」と語っている。



なおマリナさんは最後に、次のような力強い言葉を残した。

「私は自分に起こったことを変えたいとは思わない。だって私はたくさんのことを学んだし成長できたから。」

「そして『人を見かけだけで判断しないで!』と言いたい。その人がどんなつらいことに耐えてきたのか、どんな人生を歩んできたのかはわからないのだから。」

「私が伝えたいのは自分らしく生きて、楽しんで、あなたを嫌う人が付け入るスキを与えないということね。必要なら休んで、自分の人生を歩むことよ!」



画像は『Marina Bogdanova 2020年7月22日付Instagram、2019年4月23日付Instagram「MOM turned upside down spells WOW」、2021年5月12日付Instagram「Spring」、2021年7月8日付Instagram「Not going to lie」、2021年3月13日付Instagram「Hello」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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