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【海外発!Breaking News】KFCのバーガーで“顎関節症”を発症した女性 顎の一部を人工物に置換する羽目に(米)

TechinsightJapan 2021年8月15日 21時0分

ボリュームたっぷりのバーガーを頬張るために大きな口を開けてかぶりつこうとした時、顎から弾けるような大きな音を聞いた女性。これがきっかけで女性は顎関節症を発症し、顎の一部を人工物に置換、何本ものネジを埋め込まなければならない状況に陥ってしまった。7年前に始まった出来事だが、現在も慢性的な痛みに苦しんでいることを『Metro』などが伝えている。

「私はこのような事態が発生し、怒りを感じています。しかし口を大きく開け過ぎれば、誰にでも起こり得ることなのです。」

そのように話すのは、米ニューハンプシャー州ポーツマス在住のホリー・ストレヴンズさん(Holly Strevens、34)だ。ホリーさんは2014年9月、自宅でテレビを見ながら当時販売されていたケンタッキーフライドチキン(KFC)のバーガー「Wicked Zinger burger」を食べようとしていた。

このバーガーにはハッシュドポテトが間に挟まれており、かなりボリューミーな商品だった。かぶりつこうとホリーさんが大きな口を開けた時、顎から何かが弾けるような大きな音が聞こえたという。

「左顎の関節から聞こえた音でした。見た目には分かりませんでしたが、関節がはまったり外れたりしていて強い不快感がありましたね。バーガーを食べようとした時に、大きく口を開け過ぎたのだと思います。」

それまで大病をしたことはなく健康に自信があったホリーさんだったが、この大口を開けて食べるという何気ない行動で日常生活が一変してしまった。



病院に行くと、ホリーさんは“顎関節症”と診断された。これはケガや炎症が原因で顎の筋肉や関節、それらを動かしている組織に問題が発生する疾患だ。頭痛などの痛みを誘発し、顎を動かした際にカクカクとした音が鳴る、口を大きく開けられなくなるなどの症状がある。

歯ぎしりやストレス、関節炎などの要因で悪化するが、ホリーさんの場合は大きなバーガーを食べるために口を大きく開け過ぎたことが原因だろうとされている。原因によって治療法は多岐にわたるが、多くの場合は一時的な症状が多く、顎を休めたり服薬治療によって改善することが多いそうだ。

しかしホリーさんのケースは慢性的に痛みが続く重症の顎関節症で、時間が経っても症状は改善されなかった。その結果、顎の組織を人工物に置き換えざるを得なくなってしまい、発症から3年後の2017年に顎の関節形成手術を行った。



だがそれ以降も治療が続いた。『Metro』によるとホリーさんは5回の手術を受け、18本のネジを埋め込んで顎を固定しているそうだ。しかも痛みは今でも続いており、心理的な要因から発生する“非てんかん性発作”という症状がホリーさんを苦しめている。

「2018年3月には右顎の痛みによる発作が始まり、これによりパートタイムで働いていた仕事を失ってしまいました。何年も病院に通い、顎の痛みが日常生活に影響していたので、何度も休まなければならなかったのです。」

バーガー1つで仕事まで失ってしまったホリーさんは、今もリンゴなど固いものを食べることができず「人の口は35ミリまで開けることができますが、私は13ミリまでしか動かないのです」と辛い日常を明かす。

「あの時、バーガーを食べたことを後悔しています。私の人生が変わってしまったのです。私は障がい者となり、完全に自立することができなくなりました。精神状態も悪化しており、1人でいる時に発作が出るのではないかと不安になってしまいます。」

現在も絶え間なくホリーさんを苦しめる慢性的な痛みから解放されるため、ホリーさんは左顎と同様に右顎も人工物に置換する手術を考えているという。

「私と同じ運命をたどる人が出ないように、ファストフード店にはバーガーのサイズを小さくしてもらいたいですね」とホリーさんは話しており、口を大きく開け過ぎないようにと注意を呼びかけている。

画像は『The Sun 2021年8月11日付「BURGER ME Woman’s horror at dislocating her jaw after eating a KFC burger」(Credit: KFC)(Credit: Caters)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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