炎天下の車内温度は急上昇するため、たとえ短時間でも犬や子どもを置いていくのは言語道断である。このほどアメリカのある屋外駐車場にて気温30度で太陽が照り付ける中、40分以上も車内に犬が放置されていた。これに気付いた女性がドアを開けて犬に水を与えたところ、勝手にドアを開けたことに腹を立てた飼い主が逆上したという。その詳細を『Mirror』などが伝えている。
米マサチューセッツ州グリーンフィールドにあるスーパーマーケット「Big Y World Class Market」に今月9日、ジョシュア・カンデラリアさん（Joshua Candelaria）と友人のジェニファー・ウィリアム＝フランジーさん（Jennifer William-Frangie）が買い物に来ていた。
2人が駐車場に車を停めると、近くの車の中に犬がいることに気付いた。当時の気温は30度近くあり、容赦なく太陽の熱が降り注ぐ真夏の環境だったが近くに飼い主の姿はなかった。
犬が熱中症になってしまうのではと心配したジョシュアさんたちは、飼い主が返ってくるまで見守ることにしたが、20分経っても現れなかった。
車の窓は5センチほど開いていたものの、車内では犬が息を荒くして苦しそうに呼吸していたそうで、見かねたジェニファーさんは車のドアを開けて犬に水を与えたという。その後も飼い主を待ち続けると、ようやく幼い子ども2人を連れた若い夫婦が車に戻ってきた。時間にして合計42分も犬は車内に放置されていたのだ。
ジェニファーさんたちが状況を説明しようとすると、飼い主の女性はジェニファーさんが車に勝手に触って犬に水を与えたことが気に食わなかったようで、怒りを爆発させた。
その様子をジョシュアさんが撮影しており、左側にサングラスをかけたジェニファーさん、右側にはワンピース姿の飼い主の女性が映る。女性は「私の犬と車に触ったでしょ!? あなたはこの車の所有者なんですか!?」と叫ぶように話しており、顔がぶつかってしまうのではないかと思うほど近づいて罵っている。
お門違いな女性の反応にジェニファーさんは呆れてしまい、「警察を呼びましょうか？」と冷静に対応する。それに対して女性は「ええ、警察を呼びましょうか？」とオウム返ししており、絶えずジェニファーさんを睨みつけるようにして異常なほど距離を詰めた。
その態度に耐えかねたジェニファーさんが女性の鎖骨を指で小突くようにして軽く押し返すと、女性は「最初に手を出しましたね？」と有利な状況を振りかざした。
「君が近づきすぎなんだ」とジョシュアさんもカメラを構えたまま応戦するが、女性は「録画しているの？ どうも」と挑発するような悪態を重ねる。そして「もう放っておいて」と言い残して車の方へ戻って行った。
しかしその後もジェニファーさんとジョシュアさんは、犬を長時間車内に放置する危険性を訴えるが、「窓を開けていたし、そんなに長い時間は経っていない」と女性とその夫は非を認めようとしない。
口論は続き、次第に女性はFワードなどの汚い言葉を使い始める始末だった。夫の方は女性ほど口出ししていなかったが、車に乗り込んで走り去る直前に持っていた陶器の花瓶を外に投げ捨てて不快感をあらわにした。
この一連の動画がFacebookに投稿されると、「これはジョシュアさんたちが正しい」「犬を救ってくれてありがとう！」とジョシュアさんらの行動を称賛するコメントや、「これって現実に起きたことなの？」「馬鹿げているよ」と女性の行動を非難する声が多数寄せられ、「幼い子どもの前でこんな汚い言葉を使っているのが信じられない」という声もあがっている。
なおマサチューセッツ州警察は、Facebookで犬を車内に放置する危険性を訴えている。
「たとえ窓を開けていたとしても犬は熱中症などの深刻な状態、死に至ることもあります。外気温が華氏70度（摂氏21度）だとしても、車内温度は急激に上昇しますので絶対に犬を車内に放置しないでください。」
「もし暑い中で車内に放置されている犬を見かけた場合には、911（緊急電話番号）に通報してください。明らかに今すぐ救出しなければいけない状況では、通報後に飼い主を探しても見つからない場合は窓を壊して犬を救出することが法律で認められています。」
画像は『Joshua Candelaria 2021年8月9日付Facebook「Never a dull moment in Greenfield.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）
米マサチューセッツ州グリーンフィールドにあるスーパーマーケット「Big Y World Class Market」に今月9日、ジョシュア・カンデラリアさん（Joshua Candelaria）と友人のジェニファー・ウィリアム＝フランジーさん（Jennifer William-Frangie）が買い物に来ていた。
2人が駐車場に車を停めると、近くの車の中に犬がいることに気付いた。当時の気温は30度近くあり、容赦なく太陽の熱が降り注ぐ真夏の環境だったが近くに飼い主の姿はなかった。
犬が熱中症になってしまうのではと心配したジョシュアさんたちは、飼い主が返ってくるまで見守ることにしたが、20分経っても現れなかった。
車の窓は5センチほど開いていたものの、車内では犬が息を荒くして苦しそうに呼吸していたそうで、見かねたジェニファーさんは車のドアを開けて犬に水を与えたという。その後も飼い主を待ち続けると、ようやく幼い子ども2人を連れた若い夫婦が車に戻ってきた。時間にして合計42分も犬は車内に放置されていたのだ。
ジェニファーさんたちが状況を説明しようとすると、飼い主の女性はジェニファーさんが車に勝手に触って犬に水を与えたことが気に食わなかったようで、怒りを爆発させた。
その様子をジョシュアさんが撮影しており、左側にサングラスをかけたジェニファーさん、右側にはワンピース姿の飼い主の女性が映る。女性は「私の犬と車に触ったでしょ!? あなたはこの車の所有者なんですか!?」と叫ぶように話しており、顔がぶつかってしまうのではないかと思うほど近づいて罵っている。
お門違いな女性の反応にジェニファーさんは呆れてしまい、「警察を呼びましょうか？」と冷静に対応する。それに対して女性は「ええ、警察を呼びましょうか？」とオウム返ししており、絶えずジェニファーさんを睨みつけるようにして異常なほど距離を詰めた。
その態度に耐えかねたジェニファーさんが女性の鎖骨を指で小突くようにして軽く押し返すと、女性は「最初に手を出しましたね？」と有利な状況を振りかざした。
「君が近づきすぎなんだ」とジョシュアさんもカメラを構えたまま応戦するが、女性は「録画しているの？ どうも」と挑発するような悪態を重ねる。そして「もう放っておいて」と言い残して車の方へ戻って行った。
しかしその後もジェニファーさんとジョシュアさんは、犬を長時間車内に放置する危険性を訴えるが、「窓を開けていたし、そんなに長い時間は経っていない」と女性とその夫は非を認めようとしない。
口論は続き、次第に女性はFワードなどの汚い言葉を使い始める始末だった。夫の方は女性ほど口出ししていなかったが、車に乗り込んで走り去る直前に持っていた陶器の花瓶を外に投げ捨てて不快感をあらわにした。
この一連の動画がFacebookに投稿されると、「これはジョシュアさんたちが正しい」「犬を救ってくれてありがとう！」とジョシュアさんらの行動を称賛するコメントや、「これって現実に起きたことなの？」「馬鹿げているよ」と女性の行動を非難する声が多数寄せられ、「幼い子どもの前でこんな汚い言葉を使っているのが信じられない」という声もあがっている。
なおマサチューセッツ州警察は、Facebookで犬を車内に放置する危険性を訴えている。
「たとえ窓を開けていたとしても犬は熱中症などの深刻な状態、死に至ることもあります。外気温が華氏70度（摂氏21度）だとしても、車内温度は急激に上昇しますので絶対に犬を車内に放置しないでください。」
「もし暑い中で車内に放置されている犬を見かけた場合には、911（緊急電話番号）に通報してください。明らかに今すぐ救出しなければいけない状況では、通報後に飼い主を探しても見つからない場合は窓を壊して犬を救出することが法律で認められています。」
画像は『Joshua Candelaria 2021年8月9日付Facebook「Never a dull moment in Greenfield.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）