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【海外発!Breaking News】薬の副作用で全身に毛が生えた赤ちゃん 母親は中傷に負けず「健康であればそれが全て」(米)

TechinsightJapan 2021年8月25日 21時50分

先天性高インスリン症と診断され投薬治療を行った赤ちゃんに、薬の副作用で全身に濃い毛が生え始めた。我が子の珍しい症状を理解してもらおうと母親がSNSで写真をシェアしたところ、「捨ててしまえ」など酷すぎる中傷の言葉が届いた。だが母親はネガティブなコメントにも負けず、「健康であるのが一番」と強く立ち向かっている。『Tyla』などが伝えた。

米テキサス州在住のブリー・シェルビーさん(Bri Shelby、24)とジャレッド・ヘルナンデスさん(Jared Hernandez、22)夫婦のもとに今年3月23日、第1子のマテオ・ヘルナンデス君(Mateo Hernandez)が誕生した。

ところが生後1か月の時、自宅で過食傾向や体の震えが見られたため小児病院「Texas Children’s Hospital」へ連れて行くと先天性高インスリン症と診断され、新生児集中治療室(NICU)に入院することになった。

5万人に1人の割合で発症するというこの疾患は、生まれつき膵臓が過剰にインスリンを分泌することにより、血糖値が継続的に危険な数値にまで低下してしまうものだ。通常70~100mg/dlであるのに対し、マテオ君の血糖値は30mg/dl台まで下がっていたという。

このまま放置すれば発作や死の危険性もあったため、低血糖の治療に用いられるジアゾキシドという薬で投薬治療を開始した。これによりマテオ君の血糖値は次第に安定してきたが、投薬開始から2週間ほどが経過した頃、マテオ君の身に異変が起きた。珍しい副作用により、全身が長い体毛で覆われ始めたのだ。

母親のブリーさんは「頭とおでこから始まって、足、腕、背中など、お腹以外の全ての場所に毛が生えてきました。元々マテオはほとんど毛が生えていなかったのに、薬を飲み始めて数週間後には小さなゴリラのようになってしまったんです」と当時を振り返る。

ブリーさんたちは投薬治療の開始前に、医師から副作用で毛が生えることがあると事前に伝えられていた。しかしここまで極端なものとは予想しておらず、とても驚いたという。



「私はマテオの毛を剃ってもいいか先生に聞きましたが、『そのうち自然に抜け落ちるから剃らなくて大丈夫』と言われました。」

医師にそう言われたものの、どうしても気になってしまったブリーさんは「マテオの顔を剃ってみましたが、また生えてきてしまっているように見えますね」と話しており、マテオ君の体毛は生え続けている。

マテオ君の珍しい副作用を理解してもらいたいと思ったブリーさんは、自身のTikTokアカウントでマテオ君の症状を公開した。先月15日の投稿には430万件以上の「いいね」が寄せられ、大きな注目を集めた。



投稿には純粋に驚く声が多数届いたが、中には「ワックスで脱毛した方がいい」「そんな子は捨てちゃいなよ」など考えられないほど酷いコメントを書く人もいた。こうしたネガティブなコメントに対して、ブリーさんは「正しい治療の影響なので、ワックスで毛を失くす必要はありません」など毅然とした態度で説明している。

ブリーさんは「人前に出ると『可愛いね』と言ってくれる人もいますが、『毛が多いね。こんなの見たことがないよ』と言われることもあります。こうしたネガティブな声を私は気にしていません。赤ちゃんが健康であればそれが全てなのです。」

「この薬のおかげでマテオは命を救われましたし、具合の悪いままでいるよりも、毛深くて健康である方がよっぽど良いですよ」とポジティブに捉えているという。



なお担当医は「成長すれば症状は治まり、いずれは投薬治療も終えるはず」と見込んでいるが、マテオ君に現れた症状は非常に珍しいものなのでそれがいつになるのかはっきりとは分からないそうだ。

画像は『Tyla 2021年8月18日付「Mum Hits Back At Cruel ‘Gorilla Baby’ Comments」(Credit: Kennedy News and Media)』『Bri Shelby 2021年7月15日付TikTok「#fyp #baby #foryoupage #hairy」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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