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【海外発!Breaking News】「赤ちゃんの頭を感じる!」歩道で出産した女性、警察官らの介助で「怖くなかった」(英)

TechinsightJapan 2021年8月25日 15時40分

「経産婦は初産婦に比べ出産のスピードが早い」と言われるが、早すぎるのも困りものだ。このたびイギリスで、第2子の計画分娩を間近に控えていた女性が、アパート前の歩道で出産。たまたま近くにいた人々が協力し、元気な男の子が誕生した。涙あり、笑いありの出産を『MyLondon』『The Mirror』などが伝えている。

英サウスロンドン在住の1児の母マルティナ・ジェーンズさん(Martina Janes、36)は今月22日、薬を使って陣痛を起こす計画分娩を予定していた。

しかし赤ちゃんがきまぐれなのは万国共通、マルティナさんは16日から軽い腹部の痛みを感じるようになり、20日になると万が一のことを考えて陣痛の間隔を測るようになった。

その日の夕方のこと、夫のマルコ・デ・カルリさん(Marco De Carli)はマルティナさんをアパートに1人残し、息子のジャコモ君(Giacomo、2)を保育園に迎えに行った。ジャコモ君のお産には10時間を要していたため、まだ余裕の表情の妻を見て「2人目とはいえ、すぐに生まれることはないだろう」と判断してのことだった。

ところがほどなくして、マルコさんはマルティナさんから「お腹の痛みが酷いから、配車アプリでタクシーを呼んで!」と電話を受けた。

慌てて配車の手配をしたマルコさんは、ジャコモ君を連れて無我夢中にアパートまで走った。

そして部屋のドアを開けたマルコさんが目にしたのは、陣痛の間隔が短くなり「赤ちゃんの頭を感じるの。もうすぐ出てきそう!」と訴える妻の姿だった。

2人はアパートの前で配車したタクシーを待つも、いつまでたってもやって来ない。業を煮やしたマルコさんは救急車を呼び、たまたま通りかかったパトカーを止めて助けを求めた。

マルコさんは「実は道の反対側でタクシーに乗る3人の女の子を見てね。きっと間違った客を乗せていってしまったのだと思う」と語り、このように続けた。

「私がバタバタしている間に、全く見知らない人が妻を介抱してくれていて。アパートの管理人や地元の警察官らが次々とやってくると、歩道にジャケット数枚を敷いてくれたんだ。そのうちの何人かは周りから妻が見えないようにブランケットを手に持って広げてくれていたよ。」

こうして午後5時55分、マルティナさんが2度いきんだ後にダビデ君(Davide)が誕生した。へその緒は警察官の1人がマルティナさんのマスクを使って縛ったそうで、マルコさんは当時のことをこう振り返る。

「ダビデが泣く声を聞いた時は、言葉にすることができないほどホッとしたよ。『ああ、息をしている! 全てが上手くいってる』とね。」

「ダビデはその後、妻の胸の上に置かれるとすぐにおっぱいを探して飲もうとしてね。それを見てみんなが笑い、泣いていたよ。」

誕生したダビデ君は元気いっぱいで、一家は出産をサポートしてくれた人々を“天使”と呼んでいるという。



歩道で出産という滅多にない経験をしたマルティナさんは「彼らのことは一生忘れることはないでしょうね。彼らの優しさがあったからこそ、私は恐怖を感じることもなく気持ちよく出産ができたの!」と天使たちに感謝し、一方のマルコさんはこのように述べている。

「私の人生で最も怖く、そして最も素晴らしい経験になったよ。適時適所に彼らがいてくれて、本当にラッキーだったね!」

画像は『The Mirror 2021年8月24日付「Woman gives birth in street with ‘delivery angels’ including caretaker and police」』『MyLondon 2021年8月23日付「South London woman gives birth in street thanks to ‘delivery angels’ including strangers and police」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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