Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】25年前にバスルームで誕生した女性、突然の陣痛で同じ家のキッチンで出産(英)

TechinsightJapan 2021年8月27日 21時50分

出産を迎えるにあたり、どれだけ事前に準備をしていてもいつどんなタイミングで産気づくかは分からないものだ。このほどイギリスで、25歳の女性が予定日より11日早くキッチンで出産した。赤ちゃんを取り上げたのは、25年前に同じ家のバスルームで彼女を産んだ母親だった。『Manchester Evening News』などが伝えている。

英マンチェスターのドロイルスデンに住むハンナ・マークスさん(Hannah Marks、25)は、3人目となる子供を妊娠していた。すでに臨月に突入していたが出産の兆候はまだ見られず、ゆっくりお茶でもしようと子供たちを連れて祖母の家に遊びに行ったところ突然、陣痛が始まったのだ。

ハンナさんは当時の状況をこのように振り返っている。

「3歳のアミリア(Amelia)と1歳のジョセフ(Joseph)を連れて、祖母の家にお茶をしに行った時のことです。到着して10分も経たないうちに陣痛が始まり、立ち上がることができず床で叫んでいました。」
「弟のアルフィー(Alfie)がすぐに私のパートナーを呼んで、5分とかからずに来てくれました。そして私を落ち着け、呼吸を整えてくれました。彼がいなければ乗り越えられなかったでしょう。」

その後、ハンナさんは葬儀に出かけていた母親ヘレンさん(Helen)にすぐ自宅に戻るように電話した。

「母が家に戻った時にはすでに赤ちゃんが生まれそうで、救急隊に電話で指示を仰ぎました。赤ちゃんの頭が出てくると、母は私のパートナーに『赤ちゃんを取り上げたい?』と聞きましたが、私のそばを離れてほしくなかったので母に取り上げてもらいました。」

ハンナさんが祖母の家に到着したのは午後1時、その1時間後には7.1ポンド(約3220グラム)の元気な男の子が誕生した。予定日より11日早く生まれたその子は「ヘンリー(Henry)」と名付けられた。

「上の2人とも予定日より13日早かったんですが、どちらも病院で出産しました。祖母の家に向かう途中、お腹が張っていたけど大丈夫だと思っていました。家族みんなでヘンリーを迎えることができて良かったです。」

ヘンリー君の誕生は、ヘレンさんにとっても忘れられない出来事となった。

1996年2月、当時20歳だったヘレンさんは地元のダーツ大会から帰宅すると陣痛が始まり、予定日より11日早くバスルームでハンナさんを出産した。ハンナさんの父親ケビン・ベイレイさん(Kevin Bayley)が取り上げて、人工呼吸で蘇生したという。

当時、ハンナさんの誕生は地元紙に報じられ、インタビューに応じたケビンさんは「出産の間、私の頭は冷静でした。しかしすべてが終わり、彼女たちが病院に運ばれると足の力が抜けてフラフラになりました。私は2人の子供の出産に立ち会ったので、本能で何をすべきか分かっていたのだと思います」と語っていた。

ヘレンさんは、今回のハンナさんの出産を振り返り、このように明かしている。

「しっかりと昔の記憶が蘇ってきました。信じられません。ヘンリーが誕生した8月11日、ニュートンヒースでのお葬式に向かう途中で電話がかかってきました。家に戻ろうと車を降りたけど、歩くには遠すぎて近所の人に迎えに来てもらったのです。」

「家に着いて、泣きながら四つん這いになっているハンナを見て、私もここで同じ体験をしたことを思い出しました。赤ちゃんの頭が出たり入ったり動けないようで、とても焦りました。ハンナがもがき苦しんでいたので、スピーカーフォンからの救急隊からの指示はすべて聞き取れませんでしたが『赤ちゃんを必ず受けとめてください。滑るので気をつけて!』という言葉ははっきり聞こえました。そして彼をしっかり受け取ることができました。」



なお救急車が到着したのは、ヘンリー君が生まれた15分後のことだったという。出産予定日より早く誕生するのは、家族の伝統となりつつあるようだ。

画像は『Manchester Evening News 2021年8月23日付「Mum who was born in a bathroom at home gives birth on her kitchen floor 25 years later」(Image: STEVE ALLEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

この記事の関連ニュース