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【海外発!Breaking News】ピューマに襲われた5歳男児、母親が素手で何度も殴って撃退(米)

TechinsightJapan 2021年9月1日 21時0分

庭で遊んでいた5歳男児がピューマに襲われるというニュースがアメリカより届いた。ピューマに引きずられる息子の姿に気付いた母親が、ピューマを素手で殴って息子を取り返したという。男児は頭、首など上半身の複数個所にケガをしたものの、命に別状はなかったことを『KBZK』などが伝えている。

襲われた男児は8月26日の午前10時45分頃、米カリフォルニア州カラバサスにある自宅前の庭で遊んでいた。そこにやって来たのが、体重65ポンド(約29キロ)のピューマだった。

ピューマは男児に襲いかかり、45ヤード(約41メートル)の距離を引きずった。男児は絶体絶命の状況だったが、幸いにも自宅にいた母親が息子の叫び声を聞いた。

家を飛び出した母親は息子を助けようと一目散に駆け寄り、無我夢中だったのか素手で何度もピューマを殴ったという。まさかの反撃にピューマは驚いたようで、その隙に男児を救い出すことができた。

男児はすぐに病院に運ばれて治療を受けた。頭や首など上半身にケガをしたが、容体は安定しているという。

一方で母親からの通報を受けた野生動物担当官が、調査のため男児が襲われた現場を訪れた。すると自宅近くの茂みに、身を潜めながら威嚇するピューマを発見した。

「カリフォルニア州魚類野生生物局(California department of fish and wildlife)」の局長であるパトリック・フォイさん(Patrick Foy)は「現場近くにいたことから、このピューマが男児を襲った個体である可能性が高いと判断し、公共の安全を守るためにもその場で射殺しました」と明かした。

その約20分後、別の場所で調査にあたっていた担当官が首輪に無線機の付いた成体のピューマと小さい個体のピューマを見つけた。男児を襲ったピューマは首輪をしていなかったことを母親から聞き、首輪をしていない小さい個体には麻酔銃を撃って捕獲した。

その後DNA検査を行うと、自宅近くで射殺したピューマが男児を襲った個体であることが確認された。また首輪をしていた成体のピューマの無線機を調べると、「米国国立公園局(National Park Service)」の調査下にある個体だったことが判明した。これまでに人を襲った経歴はなく、すでに発見場所から去っていったそうだ。麻酔銃を撃った個体には首輪を付け、適切な場所へ放ったという。

パトリックさんは「男の子の母親は、真のヒーローですよ」と女性の勇敢な行動を称えたが、このニュースを見た人からも「なんて勇敢な母親なんだ」「母の愛だね」「母親は子どものためだったら何でもできるさ」など称賛の声があがっている。

画像は『The Guardian 2021年8月29日付「California: mother fights off mountain lion with bare hands to save 5-year-old son」(Photograph: AP)』『CBS8 2021年8月28日付「Mountain lion killed after it attacked 5-year-old boy in Calabasas」(Credit: Carol - stock.adobe.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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