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【海外発!Breaking News】同じ心臓病で同時期に誕生したはとこ2人、強い絆と生命力で困難を乗り越え5歳に(英)

TechinsightJapan 2021年9月6日 21時50分

ほぼ同じ時期に誕生したはとこの2人は、奇遇にも同じ心臓病を抱えて生まれてきた。家族は医師に「症状が重いため生存の可能性は低い」と告げられながらも、2人は今年揃って5歳になる。『The Mirror』が小さな2人の戦士と、その家族の心の葛藤について伝えている。

英リンカンシャー、グリムズビー在住のミッシェル・アスリンさん(Michelle Aslin)と従姉妹のケイリー・クラークさん(Kayley Clarke)は、約3か月違いで妊娠し嬉しい偶然を喜びあった。

しかし運命とは過酷なもので、妊娠中の超音波検査で赤ちゃんは2人とも同じ心臓の病気を抱えていることが判明、医師から「心臓が半分しか機能していない。誕生しても生存する可能性は極めて低い」と告げられた。

2人の病気は先天性心疾患である左心低形成症候群(HLHS)で左心室が小さいためうまく機能せず、全身に血液を送ることができない。適切な処置をしないと命の危険を伴うため、出生後は段階的な外科手術や心臓移植が必要となる。

ミッシェルさんは妊娠20週の超音波検査で胎児がHLHSである可能性が高いことが分かり、2016年9月1日に帝王切開でレジー君(Reggie、5)を出産した。誕生後8時間は面会もできなかったというミッシェルさんは、当時をこのように振り返る。

「出産後は家族が撮ってくれた息子の写真を見て過ごすことしかできず、初めてレジーを抱くことができた時は涙が溢れて止まりませんでした。」

「レジーの最初の手術は生後4日目に行われ、その前日には私がレジーをお風呂に入れてロンパースを着せました。『これが最期になるかもしれない』と看護師が許可してくれたのです。」

こうしてレジー君が病気と闘う一方で、ケイリーさんの娘ハニー・ローズちゃん(Honey Rose、4)は、レジー君より約3か月半遅い2016年12月19日に誕生した。

ハニー・ローズちゃんの病状はレジー君よりもさらに重く、ケイリーさんは医師に「症状は思っていたよりも深刻で、手術をすることができない。残された時間は24時間と思って欲しい」と宣告されてしまった。

心の整理ができないまま娘を地元のホスピスに転院させたケイリーさんは、「これが娘の最初で最後のクリスマスになるだろう」と部屋中をクリスマスの飾りで埋め尽くした。ケイリーさんの精いっぱいの心遣いだった。

ところがそんな一家に奇跡が起こった。ハニー・ローズちゃんは最初の24時間を乗り越えると、クリスマスイブの日に再び誕生した病院に戻ることができたのだ。

ケイリーさんは「医師は娘が持ち直した時、『これは説明がつかない』と言っていましたが、再検査の結果、娘は手術に耐えられることが分かったのです」と一筋の希望を見出したことを明かし、その後のハニー・ローズちゃんについてこのように述べた。

「クリスマスの日、私たち家族は娘を抱きしめて過ごしました。静かで愛に満ちた時間でした。そして翌26日、娘は約11時間に及ぶ大手術を受けたのです。」



「手術が終わると、集中治療室にはたくさんの医師や看護師が集まり、娘は監視下に置かれました。術後は『この子が生き延びることができるかどうかは現時点では分からない』と告げられましたが、執刀した医師は娘の容体が安定するまで中東への旅行を遅らせてくれました。そうして危機を脱すると、娘は手術から4週間後には帰宅できたのです。」

「娘は真の“ファイター”であることを証明してくれたのです。」

こうしてはとこ同士である2人は、1歳の誕生日前に2回目の心臓の手術を受け、レジー君は今月1日に5歳になった。またハニー・ローズちゃんは12月に5歳の誕生日を迎える。2人は大の仲良しで、家族は同じ心臓の病気を抱える2人のことを「ハート・ツインズ(heart twins)」と呼んでいる。



ミッシェルさんは「2人がロックダウン後に初めて会った時には、お互いに抱き合って離れなかったのですよ。2人の間には強い絆があるのでしょうね。これから学校が始まりますが、同じ学校ではないことにがっかりしている様子です」と笑い、胸のうちをこう明かした。

「2人は医師に『たとえ生きることができたとしても、歩くことも話すことも普通の学校に行くこともできません。また常に疲労感に襲われるでしょう』と言われていたのです。それが病気と闘い、少しずつですが力をつけてきました。あの子たちのこれまでの成長を思うと、私は『本当によく頑張ったね』ととても感情的になってしまうのですよ。」

「私が困難を乗り越えることができたのは、同じ悩みを共有するケイリーがいたからこそです。そしてHLHSの患者や家族を支えるチャリティ団体『リトル・ハーツ・マター(Little Hearts Matter)』のサポートがあったからなのです。」



なお子供たち2人は、少なくともあと1回の手術が予定されているそうだが、はとこ同士の強い絆と生命力で乗り切っていくに違いない。

画像は『The Mirror 2021年9月4日付「EXCLUSIVE: Agony of cousins who fell pregnant at same time as both babies born with half a heart」(Image: SWNS.com)(Image: Mirrorpix)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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