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【海外発!Breaking News】「最もタフな男の限界点」プーチン大統領、亡き親友の棺の前で涙こらえる(露)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年9月13日 15時0分

“最恐の独裁者”としてのイメージが強いロシアのウラジーミル・プーチン大統領。しかし不屈と言われる彼も、時には悲しい表情を見せることがあるようだ。このほど『New York Post』『The Sun』などの海外メディアが、亡くなった親友の棺の前でプーチン大統領が涙を見せていたと伝えている。

今月8日、ロシア非常事態相のエブゲニー・ジニチェフ氏(Yevgeny Zinichev、55)が不慮の事故で亡くなり、モスクワで10日に執り行われた告別式にはプーチン大統領(68)も参列していた。

『BBC News』によると、ジニチェフ氏は1987年から1991年にかけてKGB(旧ソ連国家保安委員会)に勤務し、2006年以降はプーチン大統領のボディーガードを務め、常に行動を共にしていたという。そして2018年にはロシア非常事態相に就任し、ロシアでは「プーチン大統領の後継者」とまで言われていた。

そのジニチェフ氏の告別式で、プーチン大統領は棺の縁に両手と頭をのせて数秒ほど微動だにせずにいた。まるで心の中でジニチェフ氏に何かを語りかけているようにも見える。そして頭をあげると胸の前で十字を切り、棺の中に横たわるジニチェフ氏の頭を軽く手で触れて遺族のいる席へと向かった。

プーチン大統領はジニチェフ氏の妻であるナタリヤさん(Natalya)と息子のデニスさん(Denis)に声をかけると、涙をこらえて口を一文字に結ぶ姿があった。そんなプーチン大統領の姿を海外メディアは「泣いていた」と表現し、彼の意外な一面を動画とともに報じた。

すると動画の視聴者から「どんなにタフな男にでも限界点はある」「かわいそうなプーチン大統領」といった声があがった。

『The Sun』によると、ジニチェフ氏はユネスコ世界遺産に登録されている北極圏のプトラナ自然保護区のキタボ・オロン滝の近くで行われた軍事演習中、行動を共にしていたロシアのドキュメンタリー作家で映画監督のアレクサンダー・メルニック氏(Alexander Melnik、63)を救おうとして亡くなったとのことだ。残念ながらメルニック氏も帰らぬ人となった。

ロシア・モスクワに拠点を置くニュース専門局の編集長であるマルガリータ・シモニャン氏(Margarita Simonyan)が、同局が運営するウェブサイト『RT』に明かした内容によると「ジニチェフ氏とカメラマンのメルニック氏は崖の端にいたところ、メルニック氏が足を滑らせて水の中に転落した。ジニチェフ氏は急いでメルニック氏を救おうとしたが、彼もまた倒れて突き出た岩の上に打ち付けたことで亡くなってしまった」という。

プーチン大統領はジニチェフ氏が亡くなった翌日の9日に彼の勇敢な行動を称え、ロシアで最高の栄誉とも言われる「英雄」の称号を贈ったそうだ。



画像は『New York Post 2021年9月10日付「Russian strongman Putin weeps over friend’s coffin」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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