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【海外発Breaking News】長年のパートナーと過ごしてきたカップル 結婚式の5日後に末期がんの妻が旅立つ(英)

TechinsightJapan 2021年10月7日 21時50分

長年パートナーとして一緒に過ごしてきた2人がついに結婚式の日を迎えた。イギリスに住むある男性は、末期がんと診断されたパートナーのために式の予定を早めたという。病院スタッフの協力のもと病室で結婚式が行われ、それからわずか5日後に彼女は息を引き取った。『The Mirror』などが伝えている。

英スタフォードシャー州チェドルトンで暮らすデビッド・リーダーさん(David Reader、54)は先日、18年来のパートナーであるアマンダ・リトルトンさん(Amanda Littleton、58)をがんで亡くした。

2003年に知り合い、翌年には一緒に暮らし始めたという2人は当初、今年の10月10日に結婚式を挙げる予定だったが、アマンダさんが末期がんと診断されたため式の日程を前倒ししたという。

アマンダさんの病気が発覚するまでの経緯をデビッドさんはこのように明かす。

「アマンダは昨年から家庭医(General Practitioner)に何かがおかしいと訴えていましたが、ホルモン剤を処方され続けていました。2月に入ってから彼女は咳が続き、吐くこともありました。最初に医師の診察を受けた時は胸の感染症と言われ、抗生物質を処方されました。」

「この7か月間、彼女は対面での診察を4回受けているにもかかわらず、どの医師も彼女ががんである可能性を指摘しませんでした。半年間で5ストーン(約32キロ)ほど体重が減ったと思います。そして7月末に血液検査とエコーをしてはじめて彼女の腎臓、腸、卵巣、胃粘膜にがんが見つかり、すでに末期の状態であると診断されました。」

アマンダさんが結婚式当日を迎えるのが難しいと判断した病院のスタッフは、彼らが院内で結婚式を挙げられるように手配してくれたという。

そして9月24日、デビッドさんとアマンダさんは娘のカーラさん(Carla)と孫2人を含む家族に囲まれ誓いの言葉を読み上げたという。

それからわずか5日後の9月29日、アマンダさんは息を引き取った。

デビッドさんは結婚式当日のことをこう振り返った。

「難しい1日でした。アマンダは時々涙を流していました。あの病棟のスタッフは本当に素晴らしかった。あれ以上素敵な結婚式はできなかったでしょう。彼らは数時間のうちにすべてをこなし、本当によくお世話をしてくれました。感謝してもしきれません。」

続けて「私たちは結婚する前の恋愛がうまくいっていなかったので、結婚するのは待とうといつも言っていました。彼女がストーマの手術を受けた時、看護師さんに『2人は結婚していますか?』と聞かれました。私は結婚していないと答えましたが、アマンダは結婚したいと言ったのです。」

「ドレスを揃えて、家族や友人を招待し10月10日に結婚式を挙げる予定でしたが叶いませんでした。本当ならば盛大に式を挙げるべきだったのですが、できませんでした。それで病院であげることにしたのです」と語った。

アマンダさんを亡くし悲しみに暮れているデビッドさんは
「彼女は私の腕の中で逝きました。人生で最悪の日でした。アマンダは賢くて思いやりがあり、愛情深い人でした。いつも私の面倒を見てくれて人生で最高の18年間を過ごすことができました。いなくなって本当に寂しいです。彼女がいなくなって、私の心は引き裂かれてしまいました。彼女は私の親友であり、ソウルメイトでした」と悲痛な思いを明かし、「心配してくれた皆さんに感謝し、結婚式を準備してくれた病院にも感謝したいと思います」と述べている。

画像は『The Mirror 2021年10月6日付「Husband’s ‘heart has been ripped out’ as wife tragically dies five days after wedding」(Image: Stoke Sentinel/Submitted)(Image: Stoke Sentinel)(Image: staffordshire sentinel)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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