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【海外発!Breaking News】「向こうで赤ちゃんが泣いてるよ」 聴覚障がいの父親に初めて手話で伝えた1歳娘(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年11月15日 21時50分

アメリカに住む1歳の女の子は、生まれた時から聴覚障がいを持つ父親の手話によるコミュニケーションを見てきた。その女の子がお店で「赤ちゃんが泣いている」と手話を使って父親に初めて状況を伝えた様子がSNSに投稿されると、「なんて賢い子なんだ」などのコメントが届き大きな話題を呼んだ。『The Independent』などが伝えている。

アメリカ在住のザックさん(Zack)は聴覚に障がいがあり、言葉を発することができないためアメリカ手話(アメリカン・サイン・ランゲージ、以下ASL)を用いてコミュニケーションを取っている。

妻のコートニー・ロテインさん(Courtney Lotane)と1歳7か月の娘マディソンちゃん(Madison)は耳が聞こえるが、ザックさんとコミュニケーションを取る時は音声言語とASLを同時に使って話しているという。

ザックさんとコートニーさんは、マディソンちゃんとASLを使ってコミュニケーションを取る様子を撮影し、TikTokやInstagramに投稿している。生後間もないながらもASLを使って父親と会話をする可愛らしい姿は話題となり、現在多くのファンがマディソンちゃんの成長をSNS上で見守っているようだ。

コートニーさんの音声言語やザックさんのASLに毎日触れてきたマディソンちゃんは、生後1歳にも満たない頃から音声言語とASLを使い始め、単語単位で返事をしていた。

そんなマディソンちゃんが、このほどASLを使ってザックさんに周囲の状況を説明しようとする初めての行動を見せた。その瞬間はお店での買い物中のことだった。

当時の様子を捉えた映像には、食器洗い用のスポンジを両脇に抱えてご機嫌な様子で歩くマディソンちゃんの姿が映る。すぐ後ろにはザックさんが立っており、優しい眼差しでそれを見守る。

しばらくしてマディソンちゃんは立ち止まると持っていたスポンジをその場に置き、指で頬をなぞるようにしてASLの“泣く”という表現をした。そして動画には映っていないが、遠くで泣いている赤ちゃんを指差したという。

耳の聞こえないザックさんは、遠くで赤ちゃんが泣いていても気づくことができない。恐らくマディソンちゃんはこのことを理解しており、分からないザックさんのためにASLを使って状況を説明しようとしたのだ。

マディソンちゃんが生まれてからASLを使って話しかけてきたザックさんは、自分のためにマディソンちゃんがASLを使って懸命に伝えようとしてくれたことに感激し、SNSに動画を投稿した。

すると幼いながらもASLを操るマディソンちゃんの姿に多くの人が驚いており、今月15日の時点でTikTokでは500万件以上の「いいね」が寄せられている。

コメント欄には「ASLを理解しているだけでなく、父親は耳が聞こえないことをすでに分かっているなんてすごいよ」「すでに2つの言語を操っているなんて、本当に賢い子だ」「伝えるためにスポンジを置いた姿がとても可愛い」「周囲の状況をお父さんとシェアしたかったんだね」など驚きや感動のコメントが届いた。



マディソンちゃんが生まれてから、積極的にASLを教えているというザックさんは「マディソンが人生の中でやりたいことに成功してほしいと願っています。そしてマディソンの成長をサポートするためのあらゆるツールを与え、世界中を旅して多様な人々と触れ合うことができるようにしたいと思っています。様々なタイプの人と繋がり、自分自身を受け入れられるようになってほしいですね」とマディソンちゃんへの思いを明かした。

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画像は『Our Signed World 2021年11月11日付TikTok「This was a WOW moment」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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