このほど中国で、家の庭に侵入しようとした牛と対峙し、怖がる幼い妹たちを守りきった勇敢な6歳の少年に称賛の声が集まっている。当時、両親は仕事で家を空けており、家には6歳以下の子供たち3人だけしかいなかった。『South China Morning Post』などが伝えている。
欧米では子供だけの留守番を厳しく禁じている国が多いが、“鍵っ子”という言葉もあるように、日本を始めとするアジア圏においては、寛容されているのが現状だ。
とはいえ、事故や地震、火事などの潜在的な危険に不安を抱えながら、身を切る思いで子供を残し、仕事に出かけている親も多いことであろう。
11月27日、中国広西チワン族自治区の来賓市より、そんな親たちの不安を払拭するような頼もしい6歳の少年の映像が届いた。民家の庭を捉えた監視カメラの映像で、2人の幼い姉妹を捉えたものだ。
2人の年齢は公表されていないが、幼い妹は1～2歳、青い上着の姉も3～4歳ほどであろうか、かなり幼い。2人が仲良く地面に座り、庭で遊んでいた時だった。突然、開いている赤い門から1頭の牛が顔を覗かせ「モー」とうなり声をあげた。
牛は門の中には入ってこようとはしないものの、入口にとどまって鳴き続けている。大きなサイズの牛ではないが、幼い姉妹には恐怖の対象でしかなかったようだ。至近距離に佇む牛に、姉妹は泣き声をあげて、飛び上がった。
怯えた姉は妹をその場に残し、家の方へと駆け出していく。どうやら、兄に助けを求めに走ったようだ。すると、家の中から黄色の上着の少年が棒を掲げ、姉妹のもとへと駆けつけた。
少年は牛に向かって棒を振りながら門に近づき、追い払う動作を見せる。これにひるんだ牛が門から後ずさっていくと、少年は素早く門を閉じ、安全を確固にするようにしっかりと鍵をかけた。
牛を追い払った少年は、まるで「やってやったぞ！」「見たか！」とでも言うように、大きく足を上げて地面を踏みしめ、勝利の余韻を噛みしめる。そして、怯え泣く姉妹のもとへと急ぐと、しっかりと2人を抱きしめた。少年は姉妹の頬を伝う涙をそれぞれ拭ってやると、片手に下の妹を抱き上げ、もう1人の手を引いて家の中へと戻っていった。
当時、子供たちの両親は仕事で家を空けており、この家には6歳の少年と姉妹の3人しかいなかったそうだ。
この映像が地元のニュース局により公開されると、幼い兄の勇敢な行動に多くの人が心を打たれ、動画は瞬く間に拡散された。
動画を見た人たちからは、少年の勇気ある行動に対し、このような称賛の声が寄せられている。
「なんて素晴らしい少年なの。この子はこんなに幼いのに、責任感のある立派なお兄さんだわ」
「この子も子供なんだから怖かったに違いないわ。それなのに、妹たちのために勇敢な行動に出たのね」
また、なかには「子供だけを家に残して出かけるなんて、ひどい両親だわ」「子供に留守を預けるなんて、危険すぎる」といった両親への批判的なコメントもあがったが、これには「中国では普通のことよ」「アジア圏では珍しいことではない」といった擁護の声も見られた。
画像は『South China Morning Post 2021年12月2日付Facebook「A brave 6-year-old boy in China scared a calf away with a stick to protect his younger sisters.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 YUKKE）
欧米では子供だけの留守番を厳しく禁じている国が多いが、“鍵っ子”という言葉もあるように、日本を始めとするアジア圏においては、寛容されているのが現状だ。
とはいえ、事故や地震、火事などの潜在的な危険に不安を抱えながら、身を切る思いで子供を残し、仕事に出かけている親も多いことであろう。
11月27日、中国広西チワン族自治区の来賓市より、そんな親たちの不安を払拭するような頼もしい6歳の少年の映像が届いた。民家の庭を捉えた監視カメラの映像で、2人の幼い姉妹を捉えたものだ。
2人の年齢は公表されていないが、幼い妹は1～2歳、青い上着の姉も3～4歳ほどであろうか、かなり幼い。2人が仲良く地面に座り、庭で遊んでいた時だった。突然、開いている赤い門から1頭の牛が顔を覗かせ「モー」とうなり声をあげた。
牛は門の中には入ってこようとはしないものの、入口にとどまって鳴き続けている。大きなサイズの牛ではないが、幼い姉妹には恐怖の対象でしかなかったようだ。至近距離に佇む牛に、姉妹は泣き声をあげて、飛び上がった。
怯えた姉は妹をその場に残し、家の方へと駆け出していく。どうやら、兄に助けを求めに走ったようだ。すると、家の中から黄色の上着の少年が棒を掲げ、姉妹のもとへと駆けつけた。
少年は牛に向かって棒を振りながら門に近づき、追い払う動作を見せる。これにひるんだ牛が門から後ずさっていくと、少年は素早く門を閉じ、安全を確固にするようにしっかりと鍵をかけた。
牛を追い払った少年は、まるで「やってやったぞ！」「見たか！」とでも言うように、大きく足を上げて地面を踏みしめ、勝利の余韻を噛みしめる。そして、怯え泣く姉妹のもとへと急ぐと、しっかりと2人を抱きしめた。少年は姉妹の頬を伝う涙をそれぞれ拭ってやると、片手に下の妹を抱き上げ、もう1人の手を引いて家の中へと戻っていった。
当時、子供たちの両親は仕事で家を空けており、この家には6歳の少年と姉妹の3人しかいなかったそうだ。
この映像が地元のニュース局により公開されると、幼い兄の勇敢な行動に多くの人が心を打たれ、動画は瞬く間に拡散された。
動画を見た人たちからは、少年の勇気ある行動に対し、このような称賛の声が寄せられている。
「なんて素晴らしい少年なの。この子はこんなに幼いのに、責任感のある立派なお兄さんだわ」
「この子も子供なんだから怖かったに違いないわ。それなのに、妹たちのために勇敢な行動に出たのね」
また、なかには「子供だけを家に残して出かけるなんて、ひどい両親だわ」「子供に留守を預けるなんて、危険すぎる」といった両親への批判的なコメントもあがったが、これには「中国では普通のことよ」「アジア圏では珍しいことではない」といった擁護の声も見られた。
画像は『South China Morning Post 2021年12月2日付Facebook「A brave 6-year-old boy in China scared a calf away with a stick to protect his younger sisters.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 YUKKE）