Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】呼吸が止まったサルを胸骨圧迫と人工呼吸で救った男性、動画に反響(印)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年12月14日 21時50分

呼吸が止まったサルに、男性が心肺蘇生法を施す動画が大きな反響を呼んでいる。男性は胸骨を圧迫するだけでなく、口から息を吹き込む人工呼吸を施して小さなサルの命を救ったのだった。『The New Indian Express』などが伝えた。

インドのタミル・ナードゥ州カナムに住むプラブさん(Prabhu、38)は今月9日、1匹のサルが野犬の群れに襲われ、体を噛まれながら棘のある木の上に逃げ込むのを目にした。

小さなサルは木の上でぐったりとしており、プラブさんは野犬を追い払い、サルに水を与えたが反応がない。そこで友人と一緒にバイクに乗り、サルを近くの獣医のところに連れて行くことにした。

ところがサルの呼吸はどんどん弱くなるばかり。「このままでは病院まで持ちそうにない」と判断したプラブさんは、道路脇にバイクを停めるとサルに心肺蘇生法を施した。

当時の様子はカメラが捉えており、動画ではプラブさんがサルの胸を強く圧迫しているのが見て取れる。しかしサルが全く反応しないのを見たプラブさんは、サルの頭を後ろに反らせて気道を確保、サルの口から息を吹き込んだ。

プラブさんは人工呼吸を何度か繰り返すと再び胸骨を圧迫、サルはまるでプラブさんの必死の思いが通じたかのように息を吹き返した。サルはその後、病院でブドウ糖とワクチン接種を受けて回復し、プラブさんによって森林局のスタッフに手渡されている。

なおプラブさんが心肺蘇生法の講習を受けたのは2010年だったそうで、「まさかこんなふうにサルを助けることになるとは思わなかった。でもあの時は助けることだけを考えていたんだ」と明かすと、「サルに意識がないのを見た時は、とてもがっかりしてね。ただサルを森の中に置き去りにするのは嫌だった。タイミングよくサルを救うことができて本当に良かったよ」と笑顔を見せた。

ちなみにサルは生後8か月とのことだが、獣医は「もしあのサルを噛んだ野犬が狂犬病に罹っていた場合は、プラブさんにも感染の危険が及びます」と懸念を示しているという。

プラブさんの健康に問題がないことを祈るばかりだが、森林局のスタッフがSNSに投稿した動画は反響を呼んで拡散しており、「男性の必死な様子が伝わってくる」「助かって良かった」「あなたはヒーロー」「これこそ希望」「誇りに思う」「どんな小さな生き物であっても命の価値は同じ」「素晴らしい行為」といったコメントがあがっている。

スペインでも今年9月、救助隊員の男性が火山噴火に巻き込まれた子猫を心肺蘇生法で助けており、「命を救ってくれてありがとう」という声が多数寄せられていた。



画像は『The New Indian Express 2021年12月13日付「Tamil Nadu: Perambalur man resuscitates wounded monkey, video goes viral」』『NDTV.com 2021年12月13日付「Watch: Cricketer R Ashwin Shares Clip Of Man Resuscitating Monkey」(Screengrab from video by @SudhaRamenIFS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース