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【海外発!Breaking News】寝ている元恋人の瞼をめくった男、スマホの顔認証機能で275万円を自分の口座に送金(中国)

TechinsightJapan 2021年12月15日 6時0分

スマートフォンの進化に伴いセキュリティロックの解除にパスワードではなく指紋や顔認証が使われるような時代になったが、それでも完全に安心できるとは言えないようなニュースが中国から届いた。昨年、ある男が寝ている元恋人の顔認証でスマホ決済アプリにアクセスし不正に大金を送金していたという。『New York Post』『Global Times』などが伝えている。

昨年12月26日のこと、中国・広西チワン族自治区のアパートに住むドンさん(董)という女性が、元恋人の男ファン(黄、28)に15万4100元(約275万円)もの大金を盗まれてしまった。ドンさんが警察に通報したことによりファンは今年4月に逮捕され、最近行われた裁判で実刑判決が下された。

地元メディアによると、当日の朝にファンはドンさんに借りていた6万元(約108万円)を返済すると電話で連絡を入れたそうだ。その時ファンはドンさんが体調を崩していたことを知り、彼女のアパートへ薬や野菜などを持っていき「介抱させて欲しい」と申し出たという。

ファンはその晩ドンさんのために料理を作り、用意した薬まで飲ませて甲斐甲斐しく世話をした。そのうちドンさんは薬が効いたせいか眠りに落ちてしまったが、ファンはドンさんのスマートフォンを手にとると、寝ている彼女の指をスマートフォンに当てて指紋認証でセキュリティロックを解除した。

そしてファンはスマートフォンでオンライン決済アプリ「アリペイ(Alipay)」を起動させると、寝ているドンさんの瞼を引き上げて目を開けさせて顔認証機能を使ってアリペイにアクセスし、残高などから15万4100元を自分の口座に送金したのだった。その後ファンはドンさんのジャケットとスマートフォンを奪ってその場から逃走した。

翌朝、目が覚めたドンさんは持っていた別のスマートフォンにアリペイから送金されたという履歴情報が転送されていることに気づいた。すぐにファンに電話を入れたが、何度かけても応じることがなかったためドンさんは警察に通報したという。そして今年4月23日に警察によって逃走中だったファンは逮捕され、最近の裁判でファンに懲役3年6か月と2万元(約35万7000円)の罰金刑が下された。

警察の調べによると、ファンはギャンブルでできた借金があったため元恋人のドンさんから金を奪う計画を立てていたという。またドンさんから盗んだ大金も借金とギャンブルにつぎ込んでいたことが分かっている。

画像は『西部决策 2021年12月12日付微博「#男子趁前女友熟睡翻开眼皮刷脸转走15万#」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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