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【エンタがビタミン♪】オール巨人「審査員はもうイヤ」 『M-1』前夜に高校生漫才師の決勝大会で審査員長務める

TechinsightJapan 2021年12月19日 10時41分

日本一の若手漫才師を決める『M-1グランプリ』を翌日に控えた18日、一足先に高校生漫才師No.1が決定した。今年で19回目となる「ハイスクールマンザイ2021~H-1甲子園~」の決勝大会がリモートにて開催され、応募者673組から動画審査で選ばれたエリア代表の8組が登場した。決勝の後には優勝したトリオと、MCのタカアンドトシ、審査員長のオール巨人をはじめ、審査を務めたオール阪神、板尾創路、笑い飯、マヂカルラブリーが囲み取材に応じた。今年の『M-1』でも審査員を務めるオール巨人が「審査員はもうイヤですけど」とこぼすと、周囲から笑い声が漏れた。

昨年に続きリモート開催となった「ハイスクールマンザイ」。どの組もコンビやトリオが一堂に会さずにそれぞれ別の場所から行ったリモート漫才を事前に収録し、決勝大会ではその映像を流した。さらに各組ともリモートで生出演、審査員の批評を聞いたり、MCのタカアンドトシとやり取りした。



プロでも難しそうなリモート漫才だが、どの組もリモートというハンディを感じさせない仕上がりで、逆にリモートを上手く利用した漫才を披露したトリオ「サンジュウシ」(近畿エリア地区代表)が高校生漫才師の頂点に輝いた。サンジュウシは大阪教育大学付属高等学校天王寺校舎3年生の3人組(廣瀬楓馬さん・徳留寛翔さん・田中力さん)だ。同大会での優勝を目指し廣瀬さんが徳留さんを誘いコンビを結成したが、今回リモート漫才での開催が決定したため「3人の方がボリュームがあるんじゃないか」と考えて田中さんを加えてトリオになったという。リモート漫才を念頭に作られたトリオとネタであり、それが見事に功を奏した結果となった。サンジュウシにはお笑い奨学金50万円が贈られ、吉本総合芸能学院(NSC)の入学金・授業料が全額免除となる。



『M-1』の審査員でもお馴染みのオール巨人が審査員長を務めたが、サンジュウシの優勝の決め手について「3人の役割分担がきれいに出来ていて非常に見やすかった。リモートでのあの形(使い方)も良かった」と評して、昨年の『M-1』で優勝したマヂカルラブリーの村上は「『M-1』の決勝に3人で出た人はいないんですよ。そこを目指しちゃって欲しいな」と今後の活躍を願った。



その『M-1』を観て漫才が好きになったという廣瀬さんは「実は今年も出たんですけど、一回戦で落ちちゃって。今回優勝したんで、いろいろ力をつけていっていつか決勝行きたいです。優勝したいです」と意気込んだ。また徳留さんは「『M-1』優勝が“夢”だったんですけど、(今回の優勝で)自分の中で“目標”に変わった気がします」と現実味を帯びてきたという。



今大会についてオール巨人は「(昨年とは異なり出場者が)リモートに慣れてきて違和感なしに見ることができた。みなさん考えてよくやったと思います」と健闘を称えた。そしてお笑いの賞レースが盛り上がりを見せていることについてオール巨人は「僕は嬉しいですよ。昔の漫才ブームよりもそれの何倍もお笑いブームだと思います。いろんなバラエティの総合司会とか大きな番組の司会の方はほとんど漫才とかお笑い出身」「賞レースがたくさんあって嬉しいです。審査員はもうイヤですけど。審査員はもう自分でやりだした審査員しかやりません」とこぼすと、周囲から笑い声が漏れた。



廣瀬さんはからし蓮根、徳留寛翔さんは霜降り明星、田中力さんは見取り図のファンだという。彼らが日本一の高校生漫才師となった翌日に開催される『M-1グランプリ2021』ではどの漫才師が栄光に輝くのか。『M-1』優勝を目標に掲げたサンジュウシも憧れと尊敬の念を抱いて見守ることだろう。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

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