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【海外発!Breaking News】両親の声を初めて聞いた生後9か月の男児、思わずママにハグ(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2021年12月29日 6時0分

米バージニア州に住むエバレット・コリー君(Everett Colley)は今月20日、生後9か月にして初めて両親の声を聞いた。この時の様子はカメラが捉えており、『Metro』『Good News Movement』などが伝えると多くの温かいコメントが寄せられた。

アシュリー・コリーさん(Ashley Colley、29)が第4子エバレット君を出産したのは、今年2月のことだった。何もかも順調に思えたが、退院する前の新生児聴覚スクリーニング検査でエバレット君の難聴を指摘され、医師に「耳に液体が溜まっているのかもしれませんね」と言われたという。

「エバレットの7歳、5歳、3歳のきょうだいも同じ検査で引っかかったので、それほど気にはしていなかった」というアシュリーさんだが、1か月後に脳波によって聞こえの検査ができる「聴性脳幹反応(ABR)検査」を行った結果、エバレット君には重度の聴覚障がいがあることが判明した。

アシュリーさんは「検査の後、医師に『重度の耳の障がい』と言われたのは覚えているのですが、実はその後のことはあまり思い出せないのです。家族に聴覚障がいの者はいませんし、当初は悪いほうにばかり考えてしまい、酷くショックを受けました。コロナ禍で夫ザックリー(Zachery)は院内に入ることができず車の中で待っていたのですが、辛い気持ちで病院を出ると、夫の顔を見るなり泣き出してしまいました」と当時を振り返る。

アシュリーさんはその後、医師からエバレット君の神経を直接刺激して脳に電気信号を送る「人工内耳」を埋め込むことを勧められ、エバレット君に手話を教える一方で手術の準備を始めた。

こうしてエバレット君は今月6日、ノーフォークにある「キングズドーターズ小児病院」で耳の奥にインプラントを埋め込む手術を受け、2週間後の20日に耳内に埋め込んだ部分に音を拾って送るサウンドプロセッサを取り付けた。

エバレット君はその日、両親の声を初めて聞き、この時の様子は動画に捉えられた。

動画では、不安そうな顔をしたエバレット君がアシュリーさんの膝の上に座っており、拍手の音と「エバレット」と呼ばれる声に反応して母の顔を見つめる。そしてアシュリーさんに「ハアイ! ママの声が聞こえる?」と言われると、そのままハグをしてママの胸に顔をうずめてしまう。



その後、ザックリーさんに「エバレット、ママの声が聞こえるでしょう? 私の声も聞こえるよね? 君に話しかけているのが聞こえるかい?」と尋ねられると、パパの顔を見てニコリと笑い、再びママの胸に顔をうずめた。少し放心状態で「一体何が起きているんだ」というような表情を見せているが、和やかな雰囲気の中、初めて聞く音を楽しんでいるかのようにも見える。

アシュリーさんはエバレット君が人工内耳により家族の話や音楽を聴くことができるようになったことを喜ぶとともに、手話を学びながらコミュニケーションを取っていることも明かしており、最後にこう述べた。

「耳が聞こえるのは当たり前だと思っていた私たちは最初、障がいをネガティブに捉えていましたが、今では神様からの恩恵だと思っています。エバレットが私たちの目を覚ましてくれたのです。もちろんつらいこともありますが、エバレットは感情表現もとても豊か。私たちは息子のここまでの頑張りを誇りに思っています。」



なおこの動画には、「初めて両親の声を耳にする赤ちゃんの動画にはいつも感動してしまう」「両親の嬉しそうな声が印象的」「なんて素敵なの」「涙が出ちゃう」「恥ずかしがりやの赤ちゃんなのかな」「きっと今まで静かな世界に生きてきたから、たくさんの音を聞いて驚いたのでしょうね」「とっても温かい」「シェアしてくれてありがとう」「手術が上手くいって良かったね」「手話も利用して、うまくコミュニケーションが取れるといいね」といったコメントがあがっている。

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画像は『Metro 2021年12月22日付「Watch the incredible moment a deaf nine-month-old hears his mum and dad for the first time」(Picture: Zachary Colley / SWNS)』『WGXA 2021年12月25日付「Baby gets cochlear implants in time for Christmas」(CNN NEWSOURCE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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