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【海外発!Breaking News】野生のリスが凶暴化し2日で18人を襲う 住民は「まるでサイコパスのようだった」(英)

TechinsightJapan 2021年12月31日 6時0分

このほど野生のリスが凶暴化したことにより、地域住民が2日で18人も襲われたという驚きのニュースがイギリスより届いた。被害を受けた住民は「まるでサイコパスのようだった」と当時を振り返っており、リスに怯える生活が続いていた。この問題を受け、リスは専門団体に捕獲され安楽死されたと『The Sun』などが伝えている。

問題のリスは今年の夏、英ウェールズ北部フリントシャー州バックリーに住むコリンヌ・レイノルズさん(Corinne Reynolds、65)の自宅の庭に訪れるようになった。コリンヌさんは保護した鳥などの動物を自宅で世話しており、その時に姿を見せるようになったこのハイイロリス(grey squirrel)にもエサをあげていたという。

当初は特に問題なく過ごしていたそうだが、最近になってこのリスが周辺住民を襲うようになった。今月23日朝にリスの襲撃を受けたシェリー・デイヴィッドソンさん(Sheree Davidson、42)は、「リサイクル用のゴミ袋を回収しようとしたとき、後ろにあったゴミ箱から突然リスが飛びかかってきました。エサを食べようとしていて、私に奪われると勘違いしたのかもしれません。」

「指に歯型がつくほどの力で噛まれてしまい、おもわず振り払いましたよ。リスの歯はまるでピンのように鋭くて、指の関節部分の皮が剥がれてしまいました。『いい加減にしてくれ』と言いたいですね。明日になっても出血が止まらなかったら、破傷風の治療を受けないといけません」と状況を明かした。

噛みつかれた直後のケガの状態を撮影した写真には、人差し指の関節から酷い出血をした様子が写っていた。シェリーさんには5歳の娘がいてよく自宅の庭で遊んでいるそうだが、この一件があってからは庭に出るのを控えており、「このリスは頭がおかしくて、サイコパスのようです。近所の人も5~6人被害を受けていますよ」とリスによる被害を訴えた。

またジェーン・ハリーさん(Jane Harry、55)は今月24日、クリスマスプレゼントを渡すために同地域に住む娘のクロエさん(Chloe、29)の家を訪ねた際、凶暴なリスの襲撃を受けてしまった。

ジェーンさんが帰ろうと家を出た瞬間に、リスはクロエさんの手や首に噛みついたという。突然の攻撃にパニックになりながら必死にリスを引きはがそうとしたジェーンさんも、リスに腕を3か所噛まれてしまった。



こうした事件が重なりわずか2日で18人も襲ったというこのリスは、地元住民から映画『グレムリン(Gremlins)』の悪役にちなんで“ストライプ(Stripe)”と呼ばれるようになった。Facebookでも注意喚起する投稿が行われており、その投稿を目にしたコリンヌさんはこのリスを獣医に引き取ってもらうために募金を行った。

そして目標額の110ポンド(約17000円)に到達してリスをケージに入れて地元獣医のもとへ連れて行こうとした日、「英国動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals:以下、RSPCA)」のスタッフがコリンヌさんの家を訪れた。

「恐らくこのリスの被害を耳にしてやって来たのでしょう」と話すコリンヌさんは、万が一リスが逃げ出してしまったときのことを考え、自宅のバスルームでRSPCAのスタッフが持ってきたケージにリスを移動させた。



コリンヌさんは「野生のリスをケージに入れてしまうのは辛かったですが、ここしばらくはリスに怯える生活をしていたので、私も地域の人たちもほっとしました。庭に出るときに毎回リスがいないかどうかチェックしなければいけなかったですしね」と明かした。

イギリスでは保護したハイイロリスを野生にかえすことは法律で禁止されているため、RSPCAは不本意ながらリスを安楽死させたと公表した。



「リスを安楽死させるのは本当に心が痛みましたが、2019年に法改正が行われてしまったので他に方法がありませんでした。私たちはこの法律に賛成していませんが、法律である限り従う他ありません。」

画像は『The Sun 2021年12月28日付「HE’S NUTTERS Bloodthirsty squirrel KILLED after attacking 18 people in 48 hours, leaving families too scared to leave home」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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