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【海外発!Breaking News】「死」をテーマに結婚式の前撮り写真を墓地で撮影したカップル 「罰当たり!」と批判殺到(タイ)

TechinsightJapan 2022年1月30日 23時30分

今月6日、タイの若いカップルが「Love Beyond Death(死を超えた愛)」をテーマに墓場や棺、火葬場などで葬儀に見立てた“結婚式の前撮り写真”を撮影し、「罰当たりだ」「気味が悪い」などと批判の声が殺到した。『The Daily Star』『Mashable SEA』などが伝えている。

慌ただしい挙式当日を避け、希望に沿った衣装やロケーションで記念写真を撮影する“前撮り”を選択するカップルが増えている。撮影内容が自由に選択できるとあって、テーマを決めて撮影に臨むカップルも多いそうだ。

タイでグラフィックデザイナーとして働くノン・コンチャウさん(Nonts Kongchaw、32)とパートナーの女性は、「Love Beyond Death(死を超えた愛)」をテーマに葬儀を連想させるシチュエーションで前撮り撮影を行った。

有名な結婚の誓いの一節に「死が2人を分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることをここに誓います」という言葉があるが、ノンさんは写真でそれを表現したのだ。

前撮り写真は、死を連想させる墓地や火葬場にて白いタキシードを着たノンさんと、純白のドレスに身を包んだ美しいパートナーの姿を捉えたものである。

ある写真では、ノンさんが「Merry Me(結婚してくれる?)」と書かれたカードと大きな花束を持ち、墓石の前に膝をついて女性にプロポーズをしている。また同じ場所でノンさんが女性の腰に手を添え、2人で墓石にもたれかかってポーズを決めていた。

また別の写真では、蓮の花を手に棺の中に横たわるノンさんと、そんな彼に女性が白いシルクの布をかけようとする場面が捉えられている。どうやらノンさんが亡くなった設定のようだ。

さらに火葬場に場所を移し、ノンさんは棺とともに炎で焼かれ、女性は火葬炉の入口で別れを惜しむように見つめていた。



これらの写真に登場する小道具のうち、白檀の花、蓮の花、白い紐、そして花輪といったものはタイの葬儀で実際によく使われるそうだ。



ノンさんが6日、自身のFacebookにこれらの前撮り写真を投稿したところ、7万2千件以上もシェアされて大きな注目を集めた。しかし仏教への信仰心が厚いタイ国民の多くは、「不気味だ」「なんて罰当たりな」などとこのような批判の声をあげている。

「こういうのは本当に呪われる。呪いってあるんだよ。目に見えないものを相手にこんな風に遊んではいけない。(こういうのは)遊び道具や、冗談じゃないんだ。罰が当たるだろう。」
「なんて恐ろしい。10点満点で10点の恐怖だ。」
「本気で警告するよ。私は多くの人が埋葬されている古い寺院の子供だったんだ。」



すると翌7日、ノンさんは前撮り写真がアート作品の一つであったこと、また相手の女性もモデルであることを告白し、作品に込めた自身の死生観とコンセプトを以下のように綴った。

「奇抜さを見るだけでなく、奇抜さの中にある奥深くまで入り込んで見てほしい。」
「どの作品も『死は身近なものなのに、多くの人がそれを遠いものだと思い、恐れ、ある日過ごす時間がなくなる時まで生きることに無頓着になり、時間をないがしろにしている』と伝えたい。そんな情熱から生まれたものです。」
「人生は過ぎ去り、このように思い返すのです。無念だ、自分や大切な人のためにこうしておけばよかったと。」
「私はただ、みんなにもっと命と時間の大切さを知ってほしいと思っています。だって命は尊いもの。どれだけの時間が費やせるかわからない。みんなが持っている時間を十分に使えますように。」

画像は『Nonts Kongchaw 2022年1月6日付Facebook「Pre Wedding - Love Beyond Death」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

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