アメリカで今月25日、ある警察官の思いがけない行動が大きな話題を呼んでいる。交通違反を犯した運転手を逮捕した警察官はこの運転手がフードデリバリーの配達途中であることに気づき、お腹を空かせて待っている人のもとへ届けることにした。商品を手渡す瞬間を捉えた映像がネット上で公開されると「本当に素晴らしい行動だ」など称賛の声があがっている。『New York Post』などが伝えた。
米サウスダコタ州スーフォールズ警察に所属するサム・ブーアさん（Sam Buhr）は今月25日、交通違反を犯した車両をパトロール中に発見し、該当の車を止めて運転手を逮捕した。
逮捕された運転手はフードデリバリー会社「ドアダッシュ（DoorDash）」の配達員で、配達の真っ最中であることが判明した。「このままではお腹を空かせて商品を待っている人に商品が届かない」と思ったサムさんは、パトロールに戻る前にこの商品の配達しようと決めたのだ。
注文者のところへ車を走らせたサムさんが、2つの紙袋とドリンクを手にして玄関の前までやって来た様子が防犯カメラに映っている。玄関ベルを鳴らした時点でサムさんは笑っており、自分でもこの状況に笑いをこらえられなかった様子だ。
そして注文者の女性が出てくると、サムさんは「あなたが待っていた人とは違うと思いますが、配達員が逮捕されてしまったんです」と説明しながら商品を手渡した。女性の方もまさか警察官が自分のランチを届けてくれるとは思っていなかったようで爆笑しており、サムさんと女性は一緒になって笑っていた。
女性がサムさんに「ありがとうございます！」とお礼を言うと、勤務中だったサムさんは手早く商品を渡して笑顔で去っていった。動画は27秒ほどの短いものだが、愉快な雰囲気やサムさんの素晴らしい行動が話題を呼んだ。
コメント欄には「本当に素晴らしい行動だ。地域に貢献してくれていることがよく分かるよ」「ヒーローは小さな親切を毎日行っているんだよね」「この警察官にコーヒーをおごりたい」「配達に対するチップはもらえたのかな？」など称賛やジョークを飛ばす声も届いた。
今回の件について、同警察は事実関係を認めており「スーフォールズ警察は日頃から通常の仕事以上のこと行っていますが、今回はその一例に過ぎず、こうした小さな行動は日常的に起こっています。そのほとんどは注目を浴びませんが、小さなことが大きな違いを生むのだと認識しています」と述べている。
またドアダッシュ広報担当者は「コミュニティの安全に関しては非常に重要であり、今回のような報告は真摯に受け止めています。今回の問題に適切に対応するために積極的に調査を行っています。お客様に商品をお届けするために介入してくださった警察官には感謝しています」とコメントを公表した。
なお警察官が配達員の代わりに商品を運んだケースは今回が初めてのことではなく、過去には車内にあった商品を注文者のもとへ届けた警察官や、配達中だったケバブを届けた警察官の行動も話題を呼んでいた。
画像は『Tea Storm Chasers 2022年1月26日付Facebook「This afternoon around 1:15pm, a person receiving a Door Dash order」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）
米サウスダコタ州スーフォールズ警察に所属するサム・ブーアさん（Sam Buhr）は今月25日、交通違反を犯した車両をパトロール中に発見し、該当の車を止めて運転手を逮捕した。
逮捕された運転手はフードデリバリー会社「ドアダッシュ（DoorDash）」の配達員で、配達の真っ最中であることが判明した。「このままではお腹を空かせて商品を待っている人に商品が届かない」と思ったサムさんは、パトロールに戻る前にこの商品の配達しようと決めたのだ。
注文者のところへ車を走らせたサムさんが、2つの紙袋とドリンクを手にして玄関の前までやって来た様子が防犯カメラに映っている。玄関ベルを鳴らした時点でサムさんは笑っており、自分でもこの状況に笑いをこらえられなかった様子だ。
そして注文者の女性が出てくると、サムさんは「あなたが待っていた人とは違うと思いますが、配達員が逮捕されてしまったんです」と説明しながら商品を手渡した。女性の方もまさか警察官が自分のランチを届けてくれるとは思っていなかったようで爆笑しており、サムさんと女性は一緒になって笑っていた。
女性がサムさんに「ありがとうございます！」とお礼を言うと、勤務中だったサムさんは手早く商品を渡して笑顔で去っていった。動画は27秒ほどの短いものだが、愉快な雰囲気やサムさんの素晴らしい行動が話題を呼んだ。
コメント欄には「本当に素晴らしい行動だ。地域に貢献してくれていることがよく分かるよ」「ヒーローは小さな親切を毎日行っているんだよね」「この警察官にコーヒーをおごりたい」「配達に対するチップはもらえたのかな？」など称賛やジョークを飛ばす声も届いた。
今回の件について、同警察は事実関係を認めており「スーフォールズ警察は日頃から通常の仕事以上のこと行っていますが、今回はその一例に過ぎず、こうした小さな行動は日常的に起こっています。そのほとんどは注目を浴びませんが、小さなことが大きな違いを生むのだと認識しています」と述べている。
またドアダッシュ広報担当者は「コミュニティの安全に関しては非常に重要であり、今回のような報告は真摯に受け止めています。今回の問題に適切に対応するために積極的に調査を行っています。お客様に商品をお届けするために介入してくださった警察官には感謝しています」とコメントを公表した。
なお警察官が配達員の代わりに商品を運んだケースは今回が初めてのことではなく、過去には車内にあった商品を注文者のもとへ届けた警察官や、配達中だったケバブを届けた警察官の行動も話題を呼んでいた。
画像は『Tea Storm Chasers 2022年1月26日付Facebook「This afternoon around 1:15pm, a person receiving a Door Dash order」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 iruy）