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【海外発!Breaking News】70インチのテレビを堂々と万引きした男 32件の犯罪歴も保釈金なしでの釈放に市民は怒り(米)<動画あり>

TechinsightJapan 2022年2月5日 5時0分

このほどアメリカのディスカウントストアにて、70インチの大型テレビを堂々と万引きしようとした男が逮捕された。ホームレスのこの男は過去3か月間で20回以上の万引き行為があったにもかかわらず、今回の裁判において保釈金なしで釈放されることが決まったという。寛容すぎる裁判官の判断に、市民から怒りの声があがっていることを『Fox News』などが伝えている。

米ワシントン州シアトルにあるディスカウントストア「Target」で昨年12月22日、ジョン・レイ・ロマックス(John Ray Lomack、55)が599ドル(約68000円)で販売されていた70インチのテレビを万引きした疑いで逮捕された。

ジョンの犯行は防犯カメラが捉えており、テレビが入った大きな箱を3つも台車に載せて不審な動きを見せる姿が映っている。この3つはセキュリティ用に装着されていたプラスチックのバンドで繋がっており、ジョンはあらかじめ用意していたと思われる道具を使ってバンドを切り離し始めた。

買い物客や店員が通りかかると手を止めて道具を隠すような素振りを見せていたジョンは、1つを切り離すことに成功するとカートに載せてエレベーターに乗り込んだ。

出口のあるフロアに到着すると、すぐに複数の警備員が近づきジョンに話しかけた。その間もジョンはお構いなしに出口に向かっており、ゲートに引っかかってテレビが床に落ちてしまっても「触るな!」という素振りで警備員たちを追い払い、箱を引きずりながら外へ向かった。

手に負えないと判断した警備員たちが警察に通報している様子も映っており、テレビを持って無理やり出て行こうとするジョンと綱引き状態になりながら引き留めていた。それでもジョンは強引にテレビを奪うと、外に出て画面外へ消えてしまった。

映像はここで終わっているが、その後ジョンは駆けつけた警察官に逮捕されたと報じられている。ジョンは盗みを否定しており、警察官らに「人種差別だ」と訴えていたという。

今回警備員たちは待ち構えていたかのようにジョンのもとに現れたが、これには理由があった。スタッフによるとジョンは同店で過去3か月間に22件の万引き行為があり、被害総額は6000ドル(約69万円)相当に上るという。昨年には入店禁止の通達が出されていたが、それでも懲りずにやってきたジョンの姿を発見した警備員らが彼の行動を注意深く見守っていたようだ。

ジョンは1985年まで遡ると、第4級暴行罪と第2級強盗罪やコカイン所持などの犯罪を計32件も起こして起訴されていると裁判にて明かされた。これを受けてキング郡の検察はジョンに5000ドル(約57万円)の保釈金を要求したが、担当したクルジンダー・ディロン裁判官(Kuljinder Dhillon)は保釈金なしでジョンを釈放する判断を下した。

クルジンダー裁判官は以前から寛容すぎる対応で批判を浴びており、過去には警察官の目をえぐり25000ドル(約287万円)の保釈金を請求されていたホームレスの男に対し、わずか1000ドル(約11万円)の保釈金で釈放させていた。

検察側は「これではジョンが再び罪を犯すだけだ」と訴え、先月26日には別の裁判官であるメリンダ・ヤング裁判官(Melinda Young)よる判断を仰いだ。しかしメリンダ裁判官もクルジンダー裁判官と同じ考えだったようで、ジョンは保釈金なしで釈放されることになった。



キング郡検察庁の広報担当者であるケイシー・マクナーズニーさん(Casey McNerthney)は「私たちは繰り返される被告人の行動パターンを懸念しており、今後も続くと危惧していますとコメントした。



このニュースを見た人からは「この裁判官は3年間のロースクールを無駄にしたみたいだ」「こうした判決は国民の犠牲が伴うのだから、裁判官は責任を負うべき」「この裁判官たちは、自身が被害者になったら態度を変えそうだね。自分が影響を受けないのだからこうした判断を下すのは簡単だよ」と2人の裁判官に対して不満の声が噴出している。



画像は『New York Post 2022年1月27日付「Man steals huge 70-inch TV from Seattle store, released without bail by lenient judge」(Target surveillance video)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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