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【エンタがビタミン♪】のん、自身制作のアート作品を“第二の故郷”久慈市へ贈呈 大好きな恐竜描き「私の好きな表現」

TechinsightJapan 2022年2月10日 14時5分

女優・創作あーちすととして活動するのんが10日、岩手県久慈市にて開催された「久慈市×のん NFT アート贈呈式」に出席した。2013年に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で主演しブレイクしたのん(当時は能年玲奈名義)。そのロケ地でもあり、その後もたびたび訪れている久慈市とゆかりの深いのんが、自身が制作したアート作品を久慈市に贈呈した。また同作をNFT化して得た収益は久慈市に寄付するという。

久しぶりに訪れた久慈市に「あぁ~、やっぱりいいですね~」と実感を込めたのん。「第二の故郷のように思っています。来るたびに温かく受け入れていただいています」という久慈市について「朝ドラでロケに来て撮影でずっと住んでいるみたいに滞在していたし、“のん”になってからもたびたび越させていただいていたので、今日も来れて嬉しいです」とにこやかな表情になった。



自身の肩書を「女優」の他に「創作あーちすと」としているのんだが、“あーちすと”とひらがなにしている理由は「カタカナにしてしまうと求められるものがすごい大きくなってしまって、自由にできなくなってしまうイメージがあったので、ちょっと面白おかしい肩書にして自由に楽しく動けるようにひらがなにしてみました」と説明した。



そののんが、今回久慈市のために制作した作品を自らお披露目した。絵画作品「王様のマント」は久慈市で歯化石が発見された恐竜「パロニコドン」を描いたそうで、もともと恐竜が大好きなこともあり「今回久慈市に贈る絵ということで絶対これを描きたいと思った」という。「凶暴なものと可愛いものの2つの魅力がぶつかっているときに生まれるパワーがすごく好きで、今回も凶暴そうな牙の生えた生き物が、(可愛い)リボンをまとって強く見せているという、ちょっと不思議な魅力が生まれて、自分のなかでもいい絵になったんじゃないかなと思います」とコメントし、「可愛い物で強く見せるというのが私の好きな表現で、恐竜にもそういうマントを着せました」と続けた。



制作には「いつもより時間がかかりましたね。最初に描いていた色から変えたりとか、最後には徹夜して仕上げました。気合い入れて描きました」と振り返ったのんは、「(パロニコドンの歯化石が発掘された際に描かれた絵を見て)ちょっと毛が生えている恐竜だったので、その質感を注意して描きました」とこだわりを明かした。



昨年3月にのんはアート作品「よむのむし」を久慈市に贈呈している。この作品は「久慈市情報交流センター YOMUNOSU(よむのす)」に展示されている。この日、改めてのんはこの作品について「YOMUNOSUが愛される場所になったらいいなと思った。図書館をメインとした施設になっているので、本を読んでいる女性を描きました」と思いを述べた。新作「王様のマント」も「よむのむし」の隣に飾られるそうだ。駅から近くカフェもあるといい、遠藤譲一久慈市長は「たくさんの方に来ていただいて、のんさんの作品を本当に見ていただきたい」と希望した。



今回ののんの作品「王様のマント」はNFT化して販売される。NFT(非代替性トークン)は、唯一無二であることが証明されたデジタルデータのことで、言わば“世界にひとつのデジタル資産”。のんの作品自体をNFT化し300分割して本日より販売する。その収益は久慈市に寄付するという。のんは「NFTアートという新しいものへの挑戦も嬉しいですし、自分の大切な街と関われることも嬉しい」と喜びを口にした。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

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