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【海外発!Breaking News】壁から染み出た謎の液体 「血液かも…」と壁をめくると100キロ超のハチの巣を発見(豪)

TechinsightJapan 2022年2月13日 6時0分

このほどオーストラリアのある家で、家具を移動させると隠れていた壁から謎の液体が染み出ていた。黒っぽい液体が垂れているのを見て、この家に住む夫妻は血液かと思ったそうだが、壁をめくるとハチミツだったことが判明し、壁の中には100キロを超えるハチミツとハチの巣があったという。『ABC』などが伝えている。

オーストラリアの西オーストラリア州パース、フリーマントル在住のダイアナ・ゴメスさん(Diana Gomes)はある日、壁際にあったソファの場所を変えるため夫と一緒に動かしていた。すると長い間ソファで隠れていた壁から黒っぽい液体が染み出ているのを発見した。

「壁から液体が漏れていて、幅木(壁と床の境目)の上からフローリングまで流れ出していました。本当に奇妙でしたよ。」

そのように振り返るダイアナさんは当初、その液体が「血液ではないか」と思ってしまったそうだ。

ダイアナさんはその液体をよく観察し、恐る恐る指で触れてみるとベットリとした粘度の高い液体であることが分かった。「血液のような感じではなく、もしかしてハチミツでは?」と思ったダイアナさんは夫と一緒にその液体を少し舐めてみたところ、「甘い味がして、まさにハチミツでしたね」と疑いが確信に変わった瞬間を明かした。

ハチミツだったことが判明しひとまず安堵したダイアナさんたちだったが、「いったいなぜこんなところにハチミツが?」と困惑した。「家の中でハチが飛んでいたこともないですし、近くでハチの姿を見かけたこともなかったんです」とダイアナさんは首をひねった。

ダイアナさんたちは以前暖炉が設置されていたという現在の家を、約4年前に購入した。しかし購入時には暖炉の部分に新しく壁が作られて使えないようになっていた。今回の発見後、ダイアナさんの夫が屋根に登って今は使われていない煙突を確認したが、煙突は完全に塞がれており周囲にハチの姿はなかった。

これらの結果から、ダイアナさんたちは「何年も前からそこにハチの巣があったのではないか」と予想した。さらにオーストラリアは現在夏を迎えており、同地域は昨年のクリスマスから今年の1月にかけて最高気温が6日連続で40度を超えるという猛暑を記録していた。この異常な暑さが続いたせいでハチミツが溶け、壁から漏れ出したと結論づけた。

漏れていたハチミツを拭き取ると染み出てくることはなくなったそうだが、問題の根本であるハチの巣は壁の中に残ったままだった。ダイアナさんは壁を壊そうと思ったが、保険会社に問い合わせると補償範囲ではないと言われてしまい頭を抱えた。

それでもダイアナさんたちは、思い切って壁を壊すことにした。すると以前暖炉だったスペースから、101キロものハチミツとハチの巣が見つかったそうだ。

ハチの巣は古いものだったので幸いにもハチは1匹もいなかったが、ハチの巣の除去や清掃を全て自分たちで行ったというダイアナさんは「本当に大変でしたよ」と苦労を明かした。しかし無事に問題を解決することができ「とても嬉しいですし、安心しました」とコメントしている。



なお自宅の壁の中にハチが巣を作り出してしまうことは稀にあるようで、引っ越した家の壁の中から45万匹のハチが見つかったり、アパートの天井裏に18キロ以上のハチミツが採れたというケースも話題を呼んでいた。

画像は『ABC 2022年2月9日付「Heatwave leads to historic hive meltdown inside Perth wall cavity」(Supplied: Diana Gomes)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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