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【海外発!Breaking News】観光名所の灯台に閉じ込められた夫婦 6時間後にようやく外へ(英)

TechinsightJapan 2022年2月16日 6時0分

小さな島にある観光名所の灯台を訪れたイギリス在住の夫婦が、このほどアクシデントに見舞われた。頂上からの景色を楽しんだ夫婦が下に降りると既に営業が終了しており、入口には外から鍵がかけられていたため出られなくなってしまったのだ。非常口を見つけたものの、灯台から本土に繋がる道は満潮により水没し通行できない状態だったという。『The Mirror』『Chronicle Live』などが伝えた。

英ダラム州ウィッカムに暮らすバリー・シンさん(Barry Singh、57)と妻ベラさん(Vera、55)は2月6日、ウィットリーベイにある観光名所「セントメアリーズ灯台(St Mary’s Lighthouse)」を訪れた。

灯台からの景色を撮影しようと午後3時すぎに頂上に登った夫妻だが、約1時間後に下に降りると既に営業は終了しており、スタッフも誰一人いなかったという。しかも入口の外から鍵がかけられていたため、2人は灯台の中に閉じ込められてしまった。

バリーさんは当時の様子をこのように明かしている。

「下に降りると全ての扉がロックされていて、私たちは灯台の中に残されてしまいました。妻はパニック状態で『どうやって外に出たらいいの?』と言っていましたが、最終的に非常口が見つかってそこから出ることができました。しかし満潮で、本土に繋がる土手道の水位がかなり高くなっていて危険な状態で。幸い非常口のドアは開けたままにしていたので、再び屋内に戻って暖を取ることができました。なんとか明かりをつけてヒーターを見つけたのですが、警報が鳴っていたので警察に連絡することにしたのです。」

警察からはヘリコプターを使っての救助を提案されたが、夫妻は「そんな重要なサービスは利用したくない」と断って潮が引くのを待つことにしたそうだ。それから約6時間が経過した午後10時頃、潮が引いた後に沿岸救助隊ボランティア「Tynemouth Volunteer Life Brigade」の助けで安全に土手道を渡ることができた。



「まさかあんなことが起こるとは…まだ信じられません。午後4時17分頃にインターネットで見つけた灯台の番号に3回電話しましたが応答がなく、警察に連絡しました。警察が電話で私たちの様子を確認してくれたおかげで落ち着いて行動することができました。私たちは無事でしたが、もし中に戻れなかったら別の話になっていたかもしれません。子どもやお年寄り、パニック障害のある人にとっては非常に危険な状況だったと思います。外に出ると真っ暗で、聞こえてくるのは風の音と水の音だけでしたから。警察と沿岸警備隊の助けを借りて無事に岸に戻ることができたことに感謝したいと思います。」

そう振り返ったベラさんは、今回の経験を踏まえ建物の内外に緊急電話を設置することをノースタインサイド協議会(North Tyneside Council)に勧めたという。



これを受け、協議会の広報担当者は次のように述べている。

「ボランティアの救命隊から、島で立ち往生した夫婦がいるとの通報がありました。セントメアリーズ灯台は、毎年7万人が訪れる人気の観光スポットですが、35年間このような事故は一度もありませんでした。その後、シンさんご夫妻と話して、迷惑をおかけしたことをお詫びしました。我々は今回の件の調査を行い、ご夫妻からの提案を受け入れたいと思っております。」

画像は『Chronicle Live 2022年2月13日付「Couple locked inside St Mary’s Lighthouse for six hours after staff go home without checking visitors had left」(Image: Vera Singh)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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