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【海外発!Breaking News】がんの子に寄付するために膝下までの髪を切った8歳女児「素敵なことに使われるってワクワクする」(英)

TechinsightJapan 2022年2月22日 23時30分

膝下まで伸びた長い髪を持ち、“ラプンツェル”にたとえられることもあった8歳の女の子が「がんと闘う子供たちに自分の髪を寄付したい」と人生で初めてバッサリと髪を切った。温かい話題を『Hartlepool Mail』などが伝えている。

イギリス北東部ダラム州ショットンに住むエラ=ローズ・キッチングちゃん(Ella-Rose Kitching、8)は今月19日、約109センチ(43インチ)あった髪の毛をバッサリとカットした。

エラちゃんは「がんと闘う子供たちのために寄付したい」と自ら決断、病気の子供たちや若者にウィッグを提供する慈善団体「リトル・プリンセス・トラスト(Little Princess Trust)」に約76センチ(30インチ)の髪の束数本を寄付した。

エラちゃんの母ルイーズ・クラークさん(Louise Clark、34)は「私は娘の長い髪が大好きで『中学校を卒業するまで待てないかしら?』と説得したの。でも娘は『どうしても今、髪を切って寄付をしたい』と引かなかったわ」と明かす。

ダラム州シャーバーンで19日、美容師アデルさん(Adele)にハサミを入れてもらったエラちゃんは、肩から鎖骨くらいまでのミディアムヘアに大変身し「今までとは全く違うけど、とても気に入っているの。頭が軽くなったし、ヘアカットして良かったと思っているわ」と笑顔を見せ、このように続けた。

「私と同様、友達も病気の子供たちに髪を寄付することを知ると喜んでくれたわ。がんで髪の毛を失った子はたくさんいるし、髪の毛が必要でしょう。だから私はずっと自分の髪を寄付したいと思っていたの。素敵なことに使われるというのは、とてもワクワクするし大切なことよね!」



実はリトル・プリンセス・トラストに髪を寄付することはエラちゃんが自ら言い出したそうで、ルイーズさんは「娘がどこでリトル・プリンセス・トラストのことを知ったのかは分かりませんが、きっとTikTokやYouTubeでしょうね。あの子たちは私たちが子供の頃よりもずっとたくさんのことを知っていますよ」と語っている。



エラちゃんはさらに、ルイーズさんの助けを借りてクラウドファンディングサイト『JustGiving』をスタートしており、集まったお金をがん患者の支援などにあたる慈善団体「ブラッドリー・ローリー基金(Bradley Lowery Foundation)」に寄付する予定だという。ブラッドリー・ローリー君は2017年、がんと闘いながら6歳で亡くなった男の子で、イギリスのサッカークラブ「サンダーランドAFC」の大ファンだった。

ルイーズさんは「私たち家族もサンダーランドの大ファンなの! サッカースタジアムに姿を見せていたブラッドリー君のことは当時、ニュースでずっと追っていたのよ。エラががん患者のために髪を寄付するのなら、同時に同基金の支援もしようということになったの」と明かしている。



なお同サイトには日本時間2月22日の時点で、目標額約15600円(100ポンド)に対して約177000円(1135ポンド)が集まっており、ルイーズさんは「娘は優しい性格で、長い間ずっと人助けをしたいと思っていたの。だから娘のしたことをとても誇りに思っているわ!」と微笑むと、3児の母らしいこんなコメントを残した。

「娘の長い髪は洗うのも乾かすのもブラッシングをするのもとても大変だったけど、髪を切ったことでお手入れが随分楽になったわ。これでお出かけする時にバタバタせずに済むかしらね!」

一方のエラちゃんはというと、「また髪を伸ばして、もう一度寄付ができたら嬉しいわ!」と目を輝かせて語った。



ちなみに今月初めには、骨肉腫が再発、転移し、医師に「もう治療の施しようがない」と言われた余命数か月の19歳のリース・ラングフォードさんについてお伝えした。リースさんは「僕が助からないのなら、小児がんの6歳の男児を助けたい」と自分の預金のほとんどを寄付し、クラウドファンディングサイトを立ち上げて募金を呼びかけていた。残念ながらリースさんは今月8日に息を引き取ったが、彼に賛同した多くの人々からこれまでに約1045万円(67000ポンド)以上の寄付が集まっている。

画像は『Metro 2022年2月21日付「Eight year old cuts her hair for the first time - to donate to a children’s cancer charity」(Picture: North News & Pictures Ltd)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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