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【海外発!Breaking News】チワワお手柄! 飼い主の息を嗅ぎ腹部に飛び乗りがんを知らせる(英)

TechinsightJapan 2022年3月3日 6時0分

犬の嗅覚は人の100万倍とも1億倍とも言われ、がん患者の匂いを嗅ぎ分ける訓練を受けた「がん探知犬」が話題になることも少なくない。そんななかイギリスで暮らすメスのチワワは飼い主の異常をいち早く察知、普段とは違う態度を示すことで飼い主にがんを知らせたという。『Chronicle Live』などが伝えている。

英北東部タイン・アンド・ウィアのサウス・シールズに住むテス・ロビンソンさん(Tess Robison、41)は2020年のクリスマス前、愛犬の“ローラ(Lola)”がそばを離れず、機会があればテスさんの呼気の匂いを嗅いでいることに気付いた。

テスさんは「それはクリスマスまで10日に迫った頃でした。ローラは私のことをじっと見て視線を外さないのです。それは明らかに普段とは違っていて、友人が『あなたの犬、どうかしているのでは? なぜあんなに凝視してくるの?』と聞いてきたくらいです。私は『ローラは何かを伝えようとしているのかもしれない』とも思いましたが、それが何なのかは全く分かりませんでした」と当時を振り返りこのように続けた。

「そんなある日のことでした。ローラが私の胃の上に飛び乗ってきたのです。その時の痛みはかなりのもので、『これは何かおかしいな』と思っていたところ、2日後に腹部にしこりがあるのを発見したのです。」

「私は気分が優れず、お腹が張って背中の痛みもあったため、すぐにかかりつけ医に予約を入れて診察してもらいました。すると医師は『腹部の塊が何かははっきりとは分からない』と言って、サンダーランド・ロイヤル病院を紹介してくれました。」

「検査はクイーン・エリザベス病院で行われ、昨年1月に卵巣がんのひとつで稀な『低異型度漿液性がん(LGSC)』が見つかりました。すでにステージ3に入っており、私のお腹はまるで妊娠4か月の妊婦のように膨らんでいました。」

「医師には当時『95%の確率でがんに間違いない』と言われてショックを受けましたが、私は『絶対この病気に勝ってやる』と非常に前向きでした。」



こうして昨年3月、テスさんは約12時間に及ぶ子宮摘出術を受けた。手術中にはがんが腸にまで転移していることが判明したものの、手術の成功と化学療法により現在は症状が落ち着いているという。

美容師として働いていたテスさんは「化学療法で髪が抜け、体に傷は残りましたが、治療のおかげで生まれ変わったような気持ちです」と明かすと、こう続けた。

「これまで私はあまり外出することがありませんでしたが、病気をきっかけに自分がやりたいと思うこと全てに挑戦するようになりました。もちろんまだ病気とは付き合っていかなければなりませんが、今は『人生を楽しんでいる』と言うことができるのです。」

「もしローラが呼気の匂いを嗅ぎ続けたり、凝視を止めなかったり、私の腹部に飛び乗ったりしなければ、私は自分の異変にすぐに気付かず、もしかしたら今ここにはいなかったかもしれません。私はローラがあの子なりのやり方で『何か異常があるよ』と知らせてくれたことで、命を救われたと信じています。」



なおこのニュースには「この犬は私のかかりつけ医よりもすごいよ」「犬は特別だよね」「特別なストーリーをありがとう」「病気に負けないでね!」「この病気は治療のスピードが求められる。この子が教えてくれてよかったね」といったコメントがあがっている。

ちなみに今年1月にも、飼い主の胸に鼻を押し当てて乳がんを教えたラブラドール・レトリバーが話題となった。この女性もステージ3で、愛犬の行動は2~3週間も続いたという。

画像は『Chronicle Live 2022年3月1日付「‘My chihuahua saved my life’ - South Shields woman thanks dog for alerting her to ovarian cancer」(Image: Craig Connor/ChronicleLive)』『The Mirror 2022年3月1日付「Woman credits chihuahua for saving her life after the dog jumped on her stomach」(Image: Craig Connor/ChronicleLive)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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