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【海外発!Breaking News】ロシア軍に攻撃され1頭だけ生き残った犬、飼い主の遺体に寄り添う姿が涙を誘う(ウクライナ)

TechinsightJapan 2022年3月4日 21時0分

2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻を開始してから、SNSには胸が痛むような動画や写真が投稿されるようになった。そんな中で人々の涙を誘うような動画が拡散している。動画には飼い主の家族と仲間の犬をロシア軍に銃殺され、1頭だけ生き残った犬が飼い主の遺体に寄り添う姿が捉えられていた。『New York Post』『MEAWW』などが伝えた。

先月26日、紛争に関する投稿をしているTwitterアカウント「WorldOnAlert」が1本の動画を公開した。そこにはロシア軍の攻撃を受けたウクライナ人の凄惨な様子が捉えられていた。

動画はウクライナのイヴァンコフ地域あたりで撮影されたものと見られているが、ロシア軍の激しい銃撃を受けた黒い車が道路脇に止まっていた。車のドアは開いたままで、そこには1頭のジャーマン・シェパードが後部座席から外へ体をうな垂れるようにして息絶えていた。

また車には無数の弾痕があり、付近にはあちこちに大量の血痕が見られる。そして車からほど近い道路脇の溝に車の所有者と見られる男性の遺体があり、別のジャーマン・シェパードが怯えた様子で遺体に寄り添っていた。

ロシア軍に飼い主家族と仲間の犬を殺害され、この犬だけが生き残ったようだ。突然家族を失ってしまった犬は、二度と起き上がることのない飼い主のそばに寄り添うことしかできなかったと見られている。そして投稿にはこのように綴られていた。

「ロシア兵士がウクライナの民間人と彼らの犬を殺害しました。この攻撃で生き残ったのは、ジャーマン・シェパード1頭だけでした。ウクライナに対するロシア軍が犯している戦争犯罪を全て記録することは、非常に重要なことなのです。」

この動画には多くの人が涙したようで、「飼い主のそばにいるなんて、本当に心が痛む」「こんなの狂ってる」といった声が相次いだ。



また『New York Post』はこの動画とともに別の動画も紹介したが、そこにはこの犬の家族がロシア軍に攻撃を受ける様子が収められており、ジャーマン・シェパードを連れた父親と息子の乗った車にいくつもの銃弾が飛んでいた。

銃が鳴り響いた瞬間に犬が悲痛な鳴き声をあげ、父親と息子は車の外へと逃げようとした。しかし外へ出た瞬間に父親が銃弾を受け、その場に倒れてしまった。父親を呼ぶ息子の悲痛な叫び声が辺りに響き、父親のもとへ駆け寄ろうとするも次から次へと飛んでくる銃弾に息子は身動きができずにいた。

そばには心配そうに見守るジャーマン・シェパードが映っており、動画は怪我をした父親を銃弾から守るために息子が車の影へと父親を移動させるところで終わっている。これらの動画の撮影者は分かっていないものの、動画に寄せられたコメントの中にイギリスを拠点とする爆発物や薬物などの探知犬をトレーニングしている「BWY Canine Ltd」がこのように綴っている。

「イゴールさん(Igor)と彼の犬たちが、ロシアの侵略者によって殺害されたという悲痛なニュースが私たちのもとに届きました。はっきりした事実は分かっていませんが、世界はウクライナの偉大なドッグトレーナーを失ってしまいました。」

ウクライナ国家緊急サービスの今月2日の声明によると、ロシア軍がウクライナに侵攻開始してから既に2000人以上もの民間人が死亡しているという。同国家緊急サービスは「子供、女性、それに防衛隊員が毎時間、命を落としている」と発表している。

画像は『WorldOnAlert 2022年2月26日付Twitter「Russian soldiers have killed Ukrainian civilians and nearly all of their dogs.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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