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【エンタがビタミン♪】『R-1』優勝はお見送り芸人しんいち 恩人の先輩サンドウィッチマンに感謝「2人がいなかったら今はなかった」

TechinsightJapan 2022年3月6日 23時51分

ピン芸日本一を決める決勝戦『R-1グランプリ2022』(カンテレ・フジテレビ系)が6日に生放送され、20代目王者にお見送り芸人しんいち(36)が輝いた。ギターを弾いて歌いながら毒を吐くスタイルで笑いをかっさらったしんいちは、今年が出場資格を持つラストイヤーだったが、最後に念願の優勝を果たした。優勝の余韻覚めやらず記者会見に応じたしんいちは「一人では獲れなかった」と先輩のサンドウィッチマンらに感謝した。

『R-1グランプリ2022』ファイナルステージではお見送り芸人しんいちとZAZYの一騎打ちとなり、もう1本ネタを披露した後に、審査員5名(陣内智則、バカリズム、小籔千豊、マヂカルラブリー・野田クリスタル、ハリウッドザコシショウ)による投票でしんいちが3票、ZAZYが2票を獲得し、お見送り芸人しんいちが優勝に輝いた。その瞬間しんいちは涙のあふれる目を手で押さえ、崩れるようにしゃがみこんだ。2013年の第11回から毎年参加してきたが、今年がラストイヤーにして初の決勝進出だった。



記者会見でお見送り芸人しんいちは、その涙の意味を聞かれ「全部入っています」と答えた。いろいろな人への感謝やこれまで売れずにきつかったという思い、そして今回のファイナリストとの楽屋ではピリビリしていたものの、終わってみればみんなで「いい大会だった」と盛り上がったことなどをひっくるめた涙だったという。その涙は母親と電話したら「またバーッと出た」としんいち。賞金500万円は苦労をかけた両親に預けると口にしたが、その電話で母親はしんいちの姉・妹、甥っ子・姪っ子で分配すると話していたそうだ。



他にも電話で母親から「マネージャーさんに感謝しなさい」と言われたそうだが、しんいちは「僕一人では本当に獲れなかった」と振り返る。グレープカンパニーに所属するしんいちだが、その芸名は同じ事務所所属の先輩「サンドウィッチマン」の伊達みきおが名付けたもの。ギターを持って歌うというスタイルは富澤たけしが勧めたという。髪の色も衣装も別の人からアドバイスされたもので「ネタは僕が考えたんですけど、他は全部いろんな方のおかげ」とのこと。「あなた達がいなかったら今がないと心から思っている」という恩人サンドウィッチマンには「ありがとうございます」と伝えたいといい、「お二人には小遣いいっぱいもらいました。『後輩にいろいろ払えるようになれよ』と言われたので、頑張ってなります」と今度は自分が後輩の面倒を見ることで恩返しするようだ。



同じくラストイヤーとなり、前回は準優勝、今回は「ラストイヤー組には負けたくない」と意気込んでいたZAZYは前回のフリップ外しの失敗を二度としないようにか、今年はフリップを使わずにパソコンとモニターを使ったデジタル紙芝居で勝負。しかし1票届かず今年も準優勝となり、床にしゃがみこんで悔しさをにじませていた。



『R-1グランプリ2022』には昨年を上回る3199名がエントリー。昨年末から行われた予選を勝ち抜いたkento fukaya、お見送り芸人しんいち、吉住、サツマカワRPG、ZAZY、寺田寛明、金の国・渡部おにぎり(ネタ発表順)に加えて、前日5日に行われた敗者復活戦で勝ち上がったYes!アキト(ネタ発表は3番目)を交えた8名で優勝を目指し熱い戦いを繰り広げた。芸歴10年以内の出場ルールにより、kento fukaya、お見送り芸人しんいち、ZAZYは今年がラストイヤーとなった。



ファーストステージで点数が高かった2名がファイナルステージへと進出。トップは464点のZAZYでファイナルステージへの進出を決めたが、2位の463点にはお見送り芸人しんいち、吉住、金の国・渡部おにぎりと1点差で3名が並ぶという激戦に。急遽審査員がフリップにファイナルステージに進む芸人の名前を書いた結果、しんいちが3票、吉住が2票を集め、しんいちがファイナルステージへの切符をもぎ取り、その勢いで最終決戦に臨んだ。「最初で最後のピン芸人の(決勝)大会なので、点数は負けても一番楽しもう」と心がけていたという。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)

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