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【海外発!Breaking News】学校周辺の駐車マナー違反に立ち向かう9歳少女、正義感溢れる姿に称賛の声(英)

TechinsightJapan 2022年3月14日 4時2分

イギリス在住の9歳の少女が、学校周辺の交通マナーを改善するための活動を始めた。少女が通う学校周辺では以前から駐車違反やスピード違反の車が多く、少女の両親は過去2年半にわたって悪質なドライバーに声をかけてきたという。しかしマナー違反者は一向に減ることはなく、自ら問題を解決しようと思ったそうだ。少女の両親は、すべての子供たちやドライバーにとってより安全な環境を作ろうとしている娘の姿を「とても誇りに思う」と語っている。『The Mirror』『KentOnline』などが伝えた。

英ケント州トウィッドールで暮らすアンドロメダ・ジョセフさん(Andromeda Joseph、9)は先月、学校周辺の駐車マナーを改善するための取り組みを始めた。

アンドロメダさんが通うトーマス・オブ・カンタベリー小学校(St Thomas of Canterbury Primary School)の正門前には以前から駐車マナーの悪い車やスピード違反の車が多く、彼女の両親はこれまで2年半にわたって悪質なドライバーに声をかけてきたという。

母親のヘマさん(Hema、39)は、学校の周辺環境についてこのように語っている。

「この学校は交通量が多い道路に面していて、すぐ向かいにも別の学校があります。なので送迎の時間にはたくさんの車が停まっていて、片側一車線しか通行できなくなるのです。学校は定期的に『運転に気をつけて』という内容のメールを送っていますし、マナー違反の車の写真を自治体に送るようにも呼びかけています。駐車禁止の場所に車が停まっていると対向車線が見えないし、人通りも多い道路なのでとても危険です。」

「私はこの2年半、夫と一緒に駐車違反のドライバーに声をかけたり、写真を撮ってメドウェイ協議会に報告することもありました。協議会がどのような対応をしたのかは分かりませんが、このことは未だに定期的に問題になっています。交通監視員を何度か見かけることはありましたが、それでも状況は変わりません。危険な駐車を繰り返す人に警告や罰金を科すことができれば阻止できるかもしれませんね。」

また今年の1月14日には、ある保護者と口論になったヘマさんの夫が暴力を振るわれたという。

「その女性はとても攻撃的で、学校側に話したら警察に届けるよう言われて…でも警察では何もしてもらえなかったんです。警察が介入してくれればもっと人々が関心を持つようになるのに、相手にしてもらえませんでした。」

父親とその保護者とのやりとりを目の当たりにしたアンドロメダさんはこの問題を自分の手で解決しようと思ったそうで、交通安全ポスターを作成して学校に提出した。

そしてこの作品に感銘を受けたクレア・レッドモンド校長(Clare Redmond)は、学校周辺のいたるところにポスターを掲示することにし、アンドロメダさんを安全衛生責任者に任命した。そのことは先月の全校集会で発表され、彼女にはバッジとクリップボードが授与されたという。

レッドモンド校長はこう述べている。

「アンドロメダさんは交通安全に対する意識を高め、学校や地域社会のみんなに交通安全の問題を広めたいという思いから、安全衛生担当の役割を引き受けてくれました。彼女はドライバーにもっと責任ある運転や駐車をするよう呼びかけ、事故を未然に防ぐ目的でポスターを作りました。それは人目を引き、かつ考えさせられる内容で学校周辺に貼られていますが、これはアンドロメダさんの使命のほんの始まりに過ぎません。彼女は私たちの交通安全ヒーローなのです。」



なおこのニュースには「素晴らしい正義感」「かっこいい少女! 頑張りましたね」などアンドロメダさんを称賛する声や、「車の停め方を子供から教わらなきゃならないとは情けない」などというコメントもあがっている。

画像は『KentOnline 2022年3月7日付「Campaigner Andromeda Joseph becomes health and safety officer at St Thomas of Canterbury Primary School, Twydall」』『The Mirror 2022年3月7日付「Nine-year-old hailed ‘hero’ after hitting back at bad parking outside her school」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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