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【海外発!Breaking News】リードが絡まり湖から出られなくなった犬 一晩中水に浸かり助けを待つ(英)

TechinsightJapan 2022年3月29日 6時0分

今月25日、イギリスの湖で1匹の犬が水に浸かったまま動けなくなっていたのを通行人が発見した。犬は夜中に湖に落ちてしまい岸に上がれなくなったようで、近くにあった木造の柵のようなものにしがみつき一晩中、助けを待っていたとみられている。『LancsLive』などが伝えた。

英ランカシャー州リザムにあるフェアヘブン湖で今月25日午前7時40分、1匹のジャーマン・シェパードが動けなくなっているという通報がランカシャー警察に届いた。通報によると、通行人が湖の中にいる犬を見つけて救出しようとしたが、怯えた犬に噛まれてしまったので警察に助けを求めることにしたそうだ。

現場に警察官が駆けつけると、水面に出ていた木造の柵のようなものにしがみつき、疲れ切った表情で柵に寄りかかる犬の姿があった。救助には警察官だけでなく地元の消防救助隊や近隣住民数名も参加し、怯える犬に毛布を被せて視界を遮ることでリラックスさせ、首に輪なわをかけて引っ張り上げたという。

救助に参加した動物福祉チャリティー団体「Homeward Bound」のボランティアであるキム・ミラードさん(Kim Millard)は「この犬は非常に寒がっており、体を温める必要があるほどでした。恐らく近くでリードに繋がれていたのですがそれを噛み切ってしまい、湖に落ちてリードが絡まったようです。リードが引っかかってしまい疲れ果てており、湖の真ん中でただ柵に掴まっていたのです」と救出当時の様子を明かした。

この犬がいつから湖の中にいたのかは明らかになっていないが前日の夜に落ちてしまった可能性が高いとされており、一晩中水に浸かって助けを待っていたことになる。救出後すぐに近くの動物病院「Veterinary Health Centre」に連れて行かれ、温かい部屋で体を温めたり乾かしたりと必要な処置を受けた。



犬は無事に回復したもののひたすらクレート(移動の際などに使う犬用のケース)に入りたがり、その様子にキムさんは「この犬は不安を抱えているのだと思います」と心を痛めた。犬にはマイクロチップが埋め込まれていたが、そこにはブリーダーの情報だけで飼い主の名前は登録されていなかった。

この犬を保護した英国動物虐待防止協会「The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals(RSPCA)」の動物救助担当であるケリー・ニックスさん(Kelly Nix)は「今回の件はペットにマイクロチップを装着し、その情報を更新することの重要性を示しています」と明かしており、意図的に水の中に繋がれていた可能性もあるとコメントしている。わざわざ水に浸かるようにリードを繋ぐなど信じられない行動だが、過去には重石に繋がれた犬が川に捨てられていたという目を疑うニュースも話題になっていた。

今回の犬の救出劇には、「飼えないなら飼わなきゃいいのに」「犬は捨てられたことを理解できないんだよ」「こんなことをする人間がいるなんて信じられない」など飼い主に対する批判の声が相次いだ。

当初は同地域でジャーマン・シェパードの行方不明届は出ていなかったのだが、のちに飼い主が現れた。飼い主の詳細は明らかになっていないが引き渡しの際には警察が介入し、飼い主に動物虐待などの問題がないことを確認したという。

画像は『LancsLive 2022年3月25日付「Dog clings to bank of Lytham lake after being stuck in water overnight」』『Blackpool Gazette 2022年3月25日付「Terrified German Shepherd saved after spending night trapped in Fairhaven Lake」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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